なんななナンセンス

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東京五輪新種目「走り低飛び」落選に「なぜ…」の声


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世界で最も低空飛行する競技が2020年東京オリンピックの新種目に追加されなかった件について、各方面から落胆の声が上がっています。

走り高飛びと同じバーを用いるこの競技は、日頃から低みの見物を決め込んでいる落伍者が遥かなる低みを目指す余興として各国で嗜まれてきました。

この度の追加種目落選にあたり、ただでさえ低きに停滞しがちな生き方なのにこれ以上低きに流れることもできなくなった、自分以上に低い世界の人間を見つける唯一の機会が失われて寂しい、など到底共感を呼びそうにない複雑な底辺心理が浮き彫りになりました。

ジャンピング・リンボーダンス

走り低飛びは走ってジャンプしてバーより低い高さに抑える競技。高くジャンプしすぎてバーに接触して落としたら失敗です。

このルールから走ると跳ぶを抜いたら、ただのリンボーダンスになります。

だから走り低飛びはいわばジャンプリンボーダンスですね。リンスインシャンプーみたいでお洒落じゃないですか。

火が付いた松明を持ったり葉っぱで作った腰ミノだけで飛んだりしてもオッケー。若い女性選手がハイレグパンツで股を思いっきり開いてジャンピングリンボーダンスしたってもっとオッケー。

野球のスライディングとかアマチュアレスリングの低空タックル

出場選手のバックグラウンドも面白く、走り低飛びに近い動作を要求されるスポーツは案外多いのだと気付かされます。

野球のスライディングは相手のグローブから逃れながらベースをタッチする必要があるため、手が出来るだけ届かないよう低く地面スレスレに滑ります。

アマチュアレスリングのタックルは相手の膝や足首へ頭から突進して両手でホールドを目指します。一流選手ほど超低空飛行で一瞬にして視界から消える技能を有しています。

また、走り幅跳びを低めに飛ぼうとするだけで走り低飛びと瓜二つの競技に大変身。砂場とバーの違いだけといってもいいくらい。

このように球技、格闘技、陸上競技に渡って走り低飛びに近い動きをします。様々な選手が走り低飛び種目に転向してくる理由もわかりますね。

身体の厚みを極限まで薄くするため激ヤセ、貧乳

地上1メートル以下、決勝戦では標高50センチメートル以下の高さ、いえ低さにまで設置されるバーのさらに下を通過するわけですから、アスリートの身体は限界ギリギリまで薄く、短く、凹凸のない方が有利です。

余分な筋肉や脂肪はつけません。長距離ランナーや競馬ジョッキーのようにガリ体型が多いです。身長も低い競技者が大勢を占めます。当然、過酷なダイエットを強いられているはず。

困るのは女子選手。上を向いて跳ぶ背面跳びタイプだと、バーに胸が引っかかりかねません。サラシ等でタカラヅカのように胸元をペッタンコに潰して試合に臨むのは常識。

走低飛び女子の素質があるのはやはり、もともとペッタンコがステータスの貧乳女子です。しかも常日頃から腰も頭も低くして生きていくヘコヘコ系女子なら期待大。バストサイズの小さい方が有利なスポーツ競技が2020東京オリンピックに新設される可能性は全国の貧乳女子に希望を与えました。

が、惜しくも走り低飛びの新種目採用に落選。これほど汎用性が高く隠れマジョリティの受け皿となる競技内容にも関わらず。低きに流れたがる世界中の人々が「なぜ…」と落胆の色を隠せません。