なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

東京オリンピック新種目「朝ごはん抜き」


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世知辛い現代、世のサラリーマンは満足に朝ごはんを食べるゆとりもない。

食欲がない? ダイエット? 電車に間に合わない? 食費の節約? とにかく時間がない? そうした綺麗事で朝ごはんを抜く生活習慣が常態化している。誠に嘆かわしいと言いたい。

よろしい。そんなに朝ごはんを抜きたいなら、思う存分抜かせてあげよう。世界の舞台で、4k画質で生中継されたスタジアムで、どうぞ。

朝ごはんを抜く理由

あらかた前述したが、ありきたりな理由で朝ごはんを抜いても上位は望めない。例えば「変身シーンが長引いたので」と言い訳をして戦隊ショーへの出演を匂わせる。

あるいは「急にボールが来たので」いわゆるQBKで司令塔の仕事が忙しく朝ごはんを食べる余裕が無かったとアピール。観客が納得できないほど高得点を叩き出せると知っておこう。

朝ごはん抜きによるパフォーマンス変化もアピール

朝ごはん抜きによって栄養不足で力が出なくなる人がいて、反対に消化カロリーを消耗しないため元気が湧く人もいる。諸説あるが、どちらでもそのパフォーマンスがどう変わったかをアピールしてほしい。

出勤が不可能なほどヘロヘロで歩く力もなくオリンピックスタジアムに入場できず、外で行き倒れて救護班にレスキューされるのも良いだろう。有り余る体力を持て余して朝から上半身裸になり、正規の通路ではなくスタジアム外壁をスパイダーマンしてフリークライミングし、警備員に囲まれて翌朝の三面記事を賑わせるのも悪くない。

世界には朝ごはんの習慣がない国もたくさんある。そうした文化圏の国民にとっては、朝ごはん抜きの賛否で侃侃諤諤している光景は奇妙に映るだろう。それもまたオリンピックの楽しみ方だ。ぜひ東京五輪で朝ごはん抜きの光と闇を、最終的かつ不可逆的に体現してほしい。

今週のお題「朝ごはん」