なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

視聴者向けアニメ専門用語7選一覧。知っておくとより楽しめる



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大昔のアニメは視聴者にとってアニメ以上のものではなく、アニメスタジオの内情やキャラのセリフを喋る声優がどこの誰かなどを視聴者が気にすることはありませんでした。今や制作会社の監督のみならず作監や脚本までチェックされ、中の人と呼ばれる声優は過去の出演作品だけでなく趣味や好きな食べ物、他の声優との交友関係までも洗われることに。それは有名税かもしれませんが、今アニメを視聴者目線で語るなら最低限知っておきたい専門用語を簡単に7種類ほど紹介しましょう。

モブ

脇役キャラのこと。セリフは無いか、あっても一言、二言。キャラデザが簡略化されていたりもするし、逆にヒロインを食うほど可愛く人気が出たりもします。扱い方は作品によってピンキリで、「ハンドシェイカー」や「生徒会役員共」を手掛けたGoHands作品のモブキャラはセリフすらない通行人の一人一人までバックストーリーがあるかのように緻密に動きます。一方、「さよなら絶望先生」や「化物語」シリーズを製作したシャフト作品はそもそもモブキャラがシルエットや工事現場の看板だったり極度に抽象化されています。

変身バンク

ヒーローがバトル用スーツを装着したり、魔法少女がメルヘンなコスチュームに変身する一連の動きを変身バンクと呼んだりします。こういうシーンは毎回決まっているため、一度作ったら銀行(バンク)から引き出すように使いまわしできるため、制作者側としては新規絵を減らせるメリットがあります。しかも変身シーンは見どころだからこそ凝った作画とエフェクトが期待でき、視聴者側にとってもお楽しみなことからWin-Winなシステムといえるでしょう。

Aパート・Bパート・Cパート

一般的な30分アニメは区切りごとに呼び方があります。主にオープニング、CM、エンディングの前後で区切られており、放送開始の導入からOPまでの出だしをアバンタイトル、OPからCMまでをAパート、CMを挟んで後半をBパート、EDの後があればCパート、最後に次回予告という流れ。これはあくまで基本的な構成であって、アバンを省略していきなりOPから始まる、Cパートや次回予告がない、アニメ1話に多いパターンとしてOPやED映像がない、など。

1期・2期

テレビアニメは基本的に毎週一回の放送を1クールごと。アニメで一期というと、基本的にはアニメが始まってから終わるまでの一連のストーリーごとの単位です。そして二期とは、一旦終了したアニメが人気を博したり、DVDやブルーレイなど円盤の販売業績が良かったりした時に企画される続編を指します。実際に二期が製作されるかどうかは、ひとえにビジネス上の期待値にかかっています。どれだけ一期で覇権を握ってもスポンサーの懐事情、アニメスタジオの制作余力、版権問題などで次回作がポシャるなんてよくあること。また、喜んでフタを開けて見たら一期と二期で監督やアニメ制作スタジオが別だったり、製作委員会の内訳も変わっていたりもします。

1クール・2クール

テレビ編成の都合上、1年を4つに区切った期間ごとにアニメが放映されます。四半期ごとに1クール。12話が基本単位で、およそ11話から13話。まず1クールやって、間に数クールの未放送期間をはさんで、続きの1クールを再開する形を「分割2クール」と呼びます。この場合は始めから放送スケジュールが予定されてシナリオもその期間を前提に用意されるので、一期二期とは分けません。メリットとしては製作スケジュールにゆとりが生まれたり「オワコン化」を先延ばしできることなど。「東京喰種」や「アイドルマスターシンデレラガールズ」などは間に1クール分のオフを設けた分割2クール作品でした。それでも残念ながら作画や放映日に若干の崩れがありましたが…。ちなみに1月スタートは冬アニメ、4月スタートは春アニメ、7月スタートは夏アニメ、10月スタートは秋アニメと呼んでます。

神回・水着回・野球回

超絶に面白い放映回は神回としてアニメファンに絶賛されます。作画が異常に気合い入ってたり、ギャグが冴え渡っていたりする内容にありがち。総合的にイマイチな評価のアニメ作品であっても、たった一度の神回があるだけで手のひらクルーされて神格化するのはよくあること。水着回とは主人公やヒロインが海やプールで水着に着替える回のこと。普段は私服や制服で隠れたカラダの線や胸の大きさを確認でき、視聴率も上がることで「テコ入れ回」とも揶揄。野球回は文字通り野球をする回で、アニメでは本筋のストーリーに脈絡なく唐突な野球エピソードが始まることが多々あります。一種の文化というかお約束なのでしょうね。

作画崩壊

「崩れ」と「崩し」は異なります。アニメで絵と絵の間を中間の絵で補完する作業を「中割り」といいます。ここの作り方で動きを滑らかにしたり、スピードや躍動感を表現するために、意図的にキャラの顔や体を引き伸ばしたり歪ませたりします。その一瞬の「崩し」をスクリーンショットして作画崩壊だと指摘するのは的外れ。むしろアニメの技法を効果的に活かした優れた動画マンだといえます。他方、残念ですが確かに制作スケジュールの遅れや外注先の稚拙な仕事によって明らかな作画が乱れ、崩れた所がある作品も。せめて後日DVDなどパッケージ化されるまでに修正されていることを願いましょう。

好んでアニメを視聴している人には当たり前の話ばかりなので、アニメ専門用語ってほどマニアックな単語ではないかもしれませんね。