誰かとエレベーターに乗り合わせて、話題が思い浮かばなかったとき。
沈黙が支配して気まずい空気になったことはありませんか?
あのなんともいえない息詰まる雰囲気、苦手ですよね。
これからは心配要りません。
シドンラー社ほか、エレベーターメーカー各社および警備会社との提携により実現。
ついにエレベーター内での気まずい沈黙を保障する保険が誕生しました。
これでもう苦手な上司や、社内恋愛が破局した元カップル同士が鉢合わせても安心ですね。
エレベーターに乗る人すべてに保険加入資格あり
子供から大人まで、エレベーターに乗る機会は誰にでもあります。
よって基本的にすべての人がエレベーター沈黙保険に加入OK。
話題が豊富で口達者なリア充は、沈黙など知らないでしょうからこの保険は不要ですね。
健康のためにエレベーターを利用せず、階段派だという方にも必要ないかもしれません。
お分かりかと思いますが、エスカレーターではどんなに気まずくなっても保険の対象外。
空港などにある動く歩道も同様です。
提携エレベーターのみ保険適用可能
沈黙の証明。
加入者の自己申告に頼らず、客観的な記録媒体によって沈黙の事実を証明します。
このエレベーター沈黙保険は、保険会社と業務提携している防犯管理業者の管轄するエレベーターについてだけ、適用対象となります。
よく行く病院や職場、ジャスコや飲食店のエレベーターは保険適用にならないの?
といったお問い合わせを頻繁に頂きます。
なぜこのように、全てのエレベーターに対応できないかというと、沈黙の事実を立証する方法にポイントがあります。
一般的な自動車保険では、保険加入者が事故の事実関係の確認に多大な苦労を要します。
エレベーター沈黙保険は、気まずい沈黙事実が発生した場所と時間帯の申告だけで、保険適用を申請することができます。
保険加入者自ら、エレベーター内の会話を逐一録音したり、同乗者の証言を集めたりする必要はありません。
そうした当事者間での交渉は予想外の不利益な示談を生みやすく、また証拠能力としても低く見なさざるを得ません。
双方の言い分が食い違っていようものなら、やれやれと目を覆いたくなる気持ちになりますね。
言葉というのは、信用ならないものです。
あの時、好きって言ってくれた言葉、嘘だったなんて。
設置されている防犯カメラと集音マイクが唯一の証拠
正確性に欠ける状況証拠を排除していった結果、防犯カメラの映像が最も信頼できると結論付けられました。
カメラ判定が全て、というわけですね。
家政婦がいくら見ても、あいにくそれは証拠にならないんですよ、奥さん。
本人確認は、エレベーター内部の天井付近に設置された高解像度の防犯カメラ映像によって行います。
映像内に映った顔の画像と、全身から割り出される推定身長を元に、保険加入者本人であるかを決定します。
そのためマスクやサングラスを着用していたり、つばの深い帽子を被っていると本人との照合が不確かになり、最悪の場合は保険不適用となります。
また、シークレットブーツについても同様です。
皆様、エレベーターをご利用の際は、顔付近の着用物をお取り外しの上、シークレットブーツをお脱ぎになり等身大のままの姿にてご搭乗をお願い致します。
また、沈黙の事実を記録するために、提携エレベーターには感度の高い集音マイクが据え付けられました。
乗ってから降りるまで、同乗者と会話することなく、確実にしーんとしていたかをレコーディング致します。
防犯カメラが捉えた口元の動きとあわせて検証し、無言の気まずさが存在していたかを決定します。
この防犯映像と無言音声データの2つが沈黙のエビデンス、つまり証拠となります。
「沈黙のエビデンス」
なんかカッコイイ響きですね。
サスペンス映画とか、セガール映画とかみたいで。
名探偵コナソ君の劇場版サブタイトルにも合いそう。
エレベーター沈黙保険会社で起こった密室殺人事件。
2人きりのエレベーター内に残された凄惨な光景、そして消えた犯人。
防犯カメラに映った唯一の証拠映像を手に入れるべく、警備員室に突入したコナソ君たちが目撃した衝撃の状況とはっ
次回、自社製品内で発生した不祥事を隠したい保険会社社長の意向と犯人の目的、そして思わぬあの人物が絡み合い、事態は予想外の方向へ。
ネクストコナソズヒーント、「エレベーター沈黙保険金の受取人」