嫌いな食べ物があるという紳士淑女の皆様に朗報が届きました。
あなたが嫌いで食べたくないものだけを代わりに食べてくれるサービスが誕生します。
もう人参やピーマンを残して「躾がなってないわね」と思われる心配はありません。
同席した人にさりげなく「あーん」させて処理するテクニックも必要なくなります。
料理として出され、人体に影響のないレシピであれば、原則として何でも食べます。
予め嫌いな食べものが決まっている方は、前もってお伝え頂ければ、その食材だけを料理皿から除去させて頂きます。
お腹いっぱいな時でも代行利用ＯＫ
嫌いな食べ物は特にないけど食べ残しはしたくない、という良家の血筋の方にもご利用いただけます。
料理は美味しくとも、ボリュームが有り過ぎてお腹いっぱいになってしまうことはままあるものです。
量は多い方が売れる、といった単純な世の中ではありませんからね。
たくさんの量を飲めない女性には、350mlより200mlの缶ジュースのほうが売れ行きが良かったりするそうです。
そのため、食べたいけどそんなにたくさんは食べられない、誰か代わりに食べてほしい、といった状況は今後も可能性としてあることでしょう。
少食な方、コンディションが悪くて食欲がない方、大盛りで有名な定食屋に行く予定のある方は気兼ねなくお申し付けください。
ただし、フードファイト的な目的でのご利用は本来の代行業務から外れますので、お断りする場合があります。
全ての食わず嫌い料理に対応
カレーライスや野菜炒め的な、細かい具材が混ざりあった料理にもご利用頂けます。
青椒肉絲のピーマン部分だけが嫌い、となりましたら、丁寧に一本一本、ピーマンの欠片だけを代行して食べまっす。
海老天は好きだけど、今ダイエット中だから衣の部分は食べたくない、あとしっぽも、といった要望にもキメ細かく対応します。
意外とこういう細かい感じの、声にならない声は多いものです。
ピザは好きだけど、ピザの耳はあんまりいらないかな。
酢豚が食べたいけど上に乗ってるパインは勘弁して、あとカツ丼に添えられた三つ葉も。
ピクルス食べたいけど、宗教上の理由で肉は無理なので、ハンバーガーのミートパティだけを代わりに食べてほしい。
食べ物の嗜好は人によって様々です。
嫌いな食べ物代行業はワールドワイドに対抗します。
代わりに食わず嫌い王選手権へ出場
なんと、全国の公式・非公式大会を含めた食わず嫌い王選手権に代理で出場いたします。
嫌いな食べ物がある方にとって「食わず嫌い王選手権」は避けて通れない難関ですね。
もし、何かの間違いでこの大会に出場することになってしまいましたら是非ご一報ください。
セコンドとして同席します。
とても嫌いで、どうしても食べられない料理が出てきた時にアイコンタクトでお知らせ頂くと、おもむろに代行業者がそれを代わりに食べて差し上げます。
一見、明らかに嫌いな食べ物がバレているように見えますね。
しかしこれが駆け引きの面白い所なんです。
つまり、嫌いなものを代わりに食べさせたように見せかけて、実はその料理は全然平気な大好物かもしれない。
本当に嫌いな食べ物は、一つ前に我慢して食べたもずく酢だった。
みたいな。
そんな深読みを楽しめるサービスとなっています。
代行利用時の契約形態は応相談
嫌いな食べ物代行業では、食事シーンに合わせて柔軟な料金形態をご用意致しました。
一口単位で個別に積算する場合は、お食事の終了後に合計額を請求させて頂きます。
カレーライスの人参のみ代行をお願いしたい、といったピンポイントな要望に最適です。
ご利用者さまにご好評を頂いているサービスは、特に細かい内訳を規定せず、お食事単位での包括契約をとる形です。
どんなお料理がでるか不明だったり、その場の気分で自由に食わず嫌いしたいお客様向けとなっております。
また、月単位での顧問契約も承っております。
対応回数、時間とも無制限で、お電話での食わず嫌いお悩み相談や突発的な闇鍋対応、ロシアン寿司ルーレットへの代理参加なども可能。
なお、自分や子供の食わず嫌いを治したい、食べ残さない礼儀を躾たい、といった建設的なご注文につきましては、申し訳ありませんが業務範囲外となります。
食わず嫌いでお悩みの方、それをあえて治す必要はありません。
代わりに誰かに食べてもらうという発想で、食生活をより豊かにしましょう。
