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なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

スマートベビーカーが育児の手間を軽減しすぎて愛情不足が社会問題化

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思えば、ベビーカーもずいぶん進化したものです。

赤ちゃんに振動を伝えないように緩衝機能があり、雨風やホコリが当たらないように優秀なカバーが標準装備されています。
軽量化、多機能化が進み、むしろ大人向けのベビーカーがあったら乗りたいのにと思わせるほど。

そのうち、空も飛べるようになるかもしれませんね。

泣き声を翻訳して赤ちゃんの要求をスマホにお知らせ

赤ちゃん、何て言ってるんでしょうね。
1日中一緒にいて愛情を交わしてるお母さんなら、赤ちゃんの言葉が分かるそうです。

毎日帰りが遅く休日は寝てばかりのお父さんには決して分からないでしょう。
がんばれ、お父さん。

居酒屋でグラスにどれだけ愛情の量を注がれてきたか知りませんが、泥酔してるお父さんにも分かってもらえるようにスマートベビーカーは赤ちゃん言語翻訳機能を搭載しております。

おぎゃーとか、キャッキャッとか、う~とか、それぞれ人間の耳には同じに聞こえても、スマートベビーカーに備えられたNeumann製ダイナミックマイクロホンは微細な変化を聞き分けて言語化を実現します。

これは赤ちゃんとママを支える為の家計を助けるのに集中しててアカさんの言葉にならない言葉にまでいちいち全身全霊を注いではいられないパパにとっては便利な機能ですね。

赤ちゃん言語の翻訳機能。
ネイティブなお母さんには遠く及ばない不慣れパパにこそ使って欲しい、むしろ赤ちゃんが何言ってるのか分からなくてもいいからちょっと2、3日代わりに面倒見ていて欲しくなるシステムが備わっているようです。

ところでネイティブといえば、ベビーカーって和製英語だそうですね。
アメリカではstrollerとかbaby carriageと表すのだとか。

このセンス、確かに、日本で給与所得者を安直にサラリーマンと言い続けた結果、「日本の」給与所得者のことを海外ではサラリーマンと呼ぶようになったような逆輸出現象が発生するのも頷けます。

和製英語って、なんか何でもアリな感じがしてフリーダムで、素敵ですね。

シート内蔵の体温計でおトイレ状況を観測

スマートベビーカーで赤ちゃんが体を預けるベビーカーシートには体温計が内蔵されており、赤さんの体温を常時モニタリングしております。
平熱を上回る高熱の予兆があったり、手足の末端が冷え込んできたデータが検出されたら、速やかにベビーカードライバーであるご両親様のスマートフォンに最新の赤ちゃんのコンディションを通知。

また、お尻部分のシートに内蔵されたセンサーはお漏らしの検出に特化しています。

おしょんしょんとうんうん、どちらの粗相か。
予めおむつのメーカー、種類を登録しておくことで、

スマートベビーカー専用のスマホアプリをインストールして頂くことで、出生時から現在までの体温も逐一保存します。
現在進行形のおむつ交換要求、そして近い未来に排出される不要物の具体的日時予測、さらにはリピート中のおむつ商品が特売される喫緊のセール情報まで、忙しいママも思わず頷く痒いところに手が届く機能を取り揃えてこそのスマートベビーカーと自負しております。

スマートベビーカーに依存するネグレクト親が社会問題化

高度に発達したスマートベビーカーは、愛情伝達の外部化という新たな問題を生み出しました。

富裕層向けのオプション機能として、背当てから足元にかけてマッサージチェアユニットを搭載し、お父さんお母さんに代わって寝かしつけも代行するスマートベビーカーも登場。

家の中に帰って来てまでもベビーカーに赤ちゃんを乗せっぱなしという有り様。
始末の悪いことに、赤ちゃんもお母さんのリズムで揺れるマッサージ機能にご満悦の笑みを湛えております。

もはや誰も損をしない育児放棄というwin-winな関係が築かれつつあるようで。
全国のお母さんがスマートベビーカーに子育てを丸投げしても問題ない状況を、はたして社会問題にあたるかどうか疑問が湧きます。

赤ちゃんがベビーカーを母親だと錯覚して、刷り込まれる日が空想ではなくなるかもしれませんね。
大きくなってから、生みの親はあなただけど育ての親はこのスマートなベビーカーよ、と言われても反論できるように。

ぜひ全国のお母様には、スマートベビーカーに負けない程の愛情を赤様に注ぐことが望まれています。