読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

ソーシャル防音室で外にいる人にも音楽を届けよう

しなくてもいいのにソーシャル化

f:id:nan7net:20150218190918j:plain

近所から響いてくる騒音が問題化する昨今、室内用の防音室が密かに人気です。 人一人が入る半畳くらいの四角い箱のアレですね。

集合住宅で歌や大きい音を出す楽器を使う人には必須アイテムではないでしょうか。 楽器に限らず、たとえばネットラジオや生放送を個人でウェブ配信する生主の皆様にも便利な商品です。 でも、お高いんですけどね。

防音室を使うユーザー様は、つまり本気でやろうとしてる人だといえます。 そんな人たちの生み出す音楽や放送は、きっと魂の込められた素晴らしい作品に違いありません。

ならば公開しましょう。 可及的速やかに。

一人でも多くの人に。 遠くの親類より近くの他人です。

良いものは沢山の眼と耳に触れられるべきです。 今すぐに。リアルタイムで。

一瞬で社会的に認められてほしい。 それがソーシャル防音室の願いです。

世界に開かれた防音室

良い作品は、その製作過程にさえ芸術性が認められるといいます。 音楽なら一人練習やリハ、即興、セッションなど、一般的には形になっていないと考えられていた表現も何もかも公開します。

ソーシャル防音室内部の天井には暗視カメラと高感度マイクがデフォルトで取り付けられており、小さな音も漏らさず指先の繊細な動きも見逃さず記録し、自動的にユーストやツイキャス等のネット媒体でストリーミング配信します。 演奏の妨げにならないよう、この世界配信は全自動で行われる配慮がなされています。

そう、恥ずかしがることはありません。 全世界の人が未来の神童、歌姫、有名生主であるあなたの過程を見たくてモニターの前で正座待機しているのです。

これほどの名演奏が防音室の中だけに消えていくなんて、寂しいし悲しいです。 人類にとって大きな損失に他なりません。

SNS、ツイッターでの活字ライブにも対応

映像配信以外のソーシャルメディアも活用します。

ツイッターに投稿するためには音声を文字に変換する必要があります。 Google社が提供する音声認識サービス(Google Speech API v77.0)の音声認識機能を利用しましょう。

歌ったりトークした言葉は文字データとして取得できます。 ピアノやギターの和音がCとかA♯とかB♭とかD7sus4とかにコード化され、アルファベットと数字でリアルタイムにつぶやくことになります。

見る人が見れば音色を脳内再生できるでしょう。 しかも文字表現であるため音が鳴らないわけです。

これなら防音室として、完璧に機能しているといえますね。

ご近所にも大音響で生音を共有

どうせ全世界に公開されるんですから、最も身近なご近所様にも聞いてもらいましょうかね。 ソーシャル防音室は外側にBOSEのエルワン・モデルワン・システムスピーカーを搭載し、360°全方位にあなたの練習音やリハーサルトークをダダ漏れします。

壁の薄い木造アパートや壁の遮音性能が低めなタイプの鉄骨造でできた集合住宅では特に効果がありますね。 ライブ感を表現するため、住居内に相応しくない大音量で流します。

まるで防音室など無くても同じであるかのような生音の洪水。 一般住宅でライブを開催されたら迷惑千万この上ないところですが、ソーシャル防音室は世界との音響情報の共有を美化することによってこの行為の正当化を試みています。

ほどなく、両側の部屋から今流行の壁ドンをしていただけることでしょう。 まさに壁一枚隔てての双方向コミュニケーション。

しかし残念です。 隣人が壁をドンッてしたその音は、あなたには聞こえません。

だって、防音室の中に居ますからね。