なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

社畜の力を見せてやる!東京オリンピック新種目「コンビニRTA」

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限られた昼休み、いかに素早くコンビニに行けるかでその充実度が大きく変わってきます。どこが最寄りなのか、経路はどうなっているのか、どの店が最も充実した在庫を抱えているのか――ひとつ判断を間違えるだけで気づけば昼休みが終わっている事態になりかねません。

新種目「コンビニRTA」は、その磨き上げられた社畜魂を競う新しい陸上競技。指定されたコンビニまでいかに素早くたどり着けるかを競うリアルタイムアタックです。

「ちょっとコンビニ行ってくる」の世界一を決めよう

コンビニ大国日本、その中でもコンビニ激戦区である東京開催のオリンピック。この場所こそコンビニ行き帰りの世界最速を決めるのに相応しいのです。 「ちょっとコンビニ行ってくる」。この一言のなんと奥深いことか。

コンビニRTAには、判断力、体力、交通法規遵守力が求められます。コンビニRTA金メダリストはもはやただの社畜ではありません。

五輪メイン会場から最短コンビニを目指せ

競技のルールは簡単です。「指定された商品をいかに素早く購入してこれるかを競うタイムアタック」、以上。

スタートは五輪メイン会場です。選手が一斉に「ちょっとコンビニ行ってくる」と審判に報告すると、審判から「あ、ついでにカップラーメン買ってきて。新発売のヤツ」と商品を指定されます。

コンビニは指定されませんので、選手は自力でコンビニを探し、経路を見つけなければなりません。情報収集力が必要です。

信号待ち、レジ待ち、在庫切れなど敵は多い

うまく最寄りのコンビニを見つけられたとしても、すんなりとはいきません。もしかしたらそのコンビニは大通りの向こう側で、信号を渡るためにものすごく遠回りするかもしれません。

また、競技実施時間はお昼休み。在野のアマチュア・コンビニRTA選手たちが街に繰り出している時間です。数分以上のレジ待ちの可能性だって十分にあるでしょう。

もしもたどり着いたコンビニで目的の商品が在庫切れだったら、致命的タイムロス!別のコンビニを探します。

コンビニを活用して東京らしいオリンピックに

会場の調達の難しさなども話題になっている東京オリンピック。コンビニRTAなら、既存のコンビニを活用するので大変低コストで実施できるのが非常に魅力的です。

会場周辺のコンビニを探し回ることで、東京の街中の様子を楽しむこともできます。選手たちはそれどころではないかもしれませんが……

昼休みをかけた、全身全霊のぶつかり合い、コンビニRTA。東京ならではのオリンピック新種目として目が離せないことでしょう。

オリンピック新種目!「キスマラソン」!?

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皆さん、キスは好きですか。世界中の人々がキスを大好きなため、この度、オリンピックの新種目として「キスマラソン」が追加されました。

約16日間という期間を設けて、そのうちどれだけの間キスをし続けることができるのかを競います。競技者の耐久性を競う種目となっています。男女のペアでも男性同士でも女性同士でもかまいません。パートナーとの愛を確かめ合いましょう。

実在する耐久キス大会を発展させた世界競技

タイで毎年恒例の「キスマラソン」を知っていますか。どれだけ長い時間キスし続けることができるのかを競う大会です。タイでは約58時間半キスをし続けた夫婦がいます。

この大会を発展させ、世界競技として新たにオリンピックの新種目となりました。ボーダーレスな世界的潮流に則り、ジェンターフリーで参加しやすい競技となっています。

食事中も食事中もトイレ中もキス続行!

唇を離してしまったら「キスマラソン」は終了です。睡眠中であろうと食事中であろうとトイレに行きたいときでもキスを続行しなければなりません。

色々と事前に話し合っておく必要があるかもしれませんね。一見、キツイように思われますがパートナーとの信頼関係、愛があれば乗り越えられるでしょう。

なお食事は口以外から摂取します

この競技のルールとして口から食事をすることを禁止しています。唇を離してはいけないルールですからね。では、どこから食事をしたら良いのでしょうか。

実は、食事は鼻からすることができます。鼻から入れる胃カメラ、難しくいうと経鼻挿入する上部消化管内視鏡ですね。オエッてなりにくいタイプのほうです。流動食と水を鼻から胃に、ダイレクトに流し込みます。

味気ない流動食と水だけで大丈夫なのかと心配されるかもしれませんが、人間は水分だけで1ヵ月くらい生存可能です。しかもキスしてるわけですから、愛があるので大丈夫。

世界一のキスを観戦できるオリンピックが待ち遠しい

パートナーとの愛を確かめることができるオリンピック、とても素敵ですね。パートナーの体力、気合次第でいい記録が出そうです。

オリンピックまでに最高のパートナーを見つけてキスマラソンに参加してみてはいかがでしょうか。真夏の暑い日に二人の熱々の愛を世界中の人々に見せつけてやりましょう。2020年の東京オリンピックが楽しみですね。

生理現象との戦い! 東京五輪新種目「エアサウナ」

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美容に、健康にいいと評判のサウナ。テレビで芸人たちが「暑い暑い!」と滝のような汗を流しているのを見たとき、こう思ったことはありませんか?

「本当に暑いの?」「暑いフリしてるだけなんじゃないの?」と……

近年のエアギターなどの”エア”競技人気もあります。本当は寒い氷点下のサウナ部屋をいかに暑く見せるか。リアクション力が試されるのが、新種目「エアサウナ」です。

いかに寒いサウナ部屋で汗をかくか

この競技最大のポイントは、「寒い部屋でいかに汗をかくか」。普通、寒いと汗なんて出ませんよね。多くの選手に採用されるのは「冷や汗」です。世界中で注目されるオリンピックは一世一代の大舞台、絶対失敗は出来ない!という緊張から滝のような汗をかくというマインドセットは基本中の基本。

緊張に強い選手の場合は想像力を働かせます。ギラギラと太陽の輝く灼熱の砂漠にいる自分を想像することで汗をかくのです。

震えるわけがないサウナだから震えは禁止

寒いと震えてしまうのは生物として当然なのですが、暑いはずのサウナで震えるわけなんてありませんよね?

エアサウナでは、絶対震えてはいけないのです。体に貼り付けた超敏感なセンサーが鳥肌や寒さからの震えをキャッチすると、その時点で選手は失格に!もちろん暑そうに見えないだけでも大幅ポイントダウンです。

生理現象に気合いと自己催眠で抵抗する――生物の本能への挑戦、これこそがエアサウナの本質です。

サウナのあとはお待ちかねの熱湯風呂

氷点下のサウナ部屋から解放された先に待ち受けているのは、おなじみ「熱湯風呂」。その本当の温度は、審判しか知りません。たとえ普段の入浴時の温度からすれば水風呂というような温度であっても、氷点下の世界から飛び込めばさながら地獄の釜かもしれません。

水風呂だったとしても大げさに暑いフリをするか、熱湯風呂だったとしても平然と我慢をするか。その判断は選手個人に任されています。この熱湯風呂タイムのリアクションも当然採点対象です。

オリンピック会場で健康になろう

エアサウナ会場はオリンピック閉会後、ごくごく普通のサウナ施設として一般開放されることでしょう。オリンピック会場跡地は巨大なスーパー銭湯と化し、新たな東京観光名所間違いなしです。

エアサウナで勝ち上がるためのポイントは、自己催眠力と毛穴を自由自在に操る技能。普段からホンモノのサウナや熱湯風呂を利用して訓練していくことが重要です。