なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

人生に役立つかもしれないアイコンタクト代行についての知識


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人と目を合わせるのが、大の苦手でして。
ほんとにもう。

失礼な態度だと分かってはいますが。
なんだか気恥ずかしいのです。
欧米じゃ目を合わせなきゃ会話なんて不可能だというのに。

でも好きな子に対しては、眼をガン見しすぎて気持ち悪がられるくらい自信があります。
どうかしてます。

だいたい、目を合わせたまま喋るってのが難しいんですよ。
2つのことを同時にする感じで。

ましてや目で訴えるとか、どうやるの。
訴える・・・
弁護士に依頼すればいいの? それならできます。電話とかメール使います。

スポーツのチームプレイでアイコンタクト。
・・・んームリだぁ。
団体競技が苦手な理由、もしかしたらこれかもしれませんね。

アーチェリーとかスノーボードなんかは普通に楽しいんですけど。
単独競技だし、当たり前か。

前髪伸ばし界の先輩にして大ベテラン、貞子さんを手本にして前髪を伸ばそう。
WiMAXの電波が届くなら、井戸の中に引き篭って暮らそう。
もう好きなコ以外の誰とも目を合わせないで生きていきたい。

ねぇ、誰かー
だれか代わりに目を合わせといてぇーー

憧れのあの人と照れくさくて目も合わせられない時

初々しい恋。
もう一巡して、次にどうすればいいのか知っているオトナの恋ではありません。

食事も喉を通らず、そもそも話しかけるのさえ勇気が出なくて、でもあっちから話しかけられたら超嬉しくてその日一日が恍惚状態のまま過ぎ去ってしまうくらい人生初期の恋の話。
目とか恥ずかしくて合わせられるわけがないんです。
私なんて今でもそうです。

おとなしくアイコンタクト代行サービスに申し込みましょう。
気になる、はっきり言うと好きな、もっと正確に表現すると大好きなあのコと、赤の他人に目を合わせてもらうんです。

あのコがあなたではなく、代行スタッフと目を合わせて何やらウルウルさせてる今です。
横にいる、若干、横恋慕に見えなくもない構図のあなたが、目を合わせることなく告白するチャンスが到来しました。

代行スタッフがどれだけ魅力的な異性か知りませんが、好きなあのコがそっちに夢中になってるから、あなたの方を見ようともしません。
これなら照れずに想いを伝えられますね。
なんて便利なサービスでしょう。

ガラにもなく無理して失敗するよりマシです。
・・・いえ、違いますね。
恋愛経験を積むって意味では無理して失敗しといたほうが糧になると思います。

でもそれは何にだっていえること。
わざと失敗した、という経験になります。
後悔が残るかもしれませんが、些細な問題にすぎませんね。

スポーツ中にチーム内でアイコンタクトする時

サッカー、バスケ、バレーのように短時間で多くの仲間と意思の疎通を図るスポーツで目を合わせないなんて、もはやコートに立つ資格はないでしょう。
野球でもアイコンタクトは重要です。

どんなスポーツ競技でも、常にプレー中のあなたの隣にスタッフがいて、あなたの代わりに他の選手とアイコンタクトを行います。
代行スタッフの存在が試合に影響を及ぼさないよう、邪魔にならない位置にいるよう頑張ります。
依頼人とスタッフ間では言葉によって意思を疎通します。

バスケのように狭いコート内を全員が激しい動きで走り回り続ける中で邪魔にならないようにとか、そんなの不可能だと思われますでしょう。
おっしゃる通り。
そもそもプレイヤーが一人増えているわけですから、実際は限りなくルール違反に近いグレーです。というかルール違反です。

でもその結果失格負けになったとしても、アイコンタクト代行サービスとはまた別の話です。
お客様がご希望でしたら、例えば審判員や大会委員の買収、相手校教員や相手チームオーナーへの袖の下など、大人の世界の寝技サービスをご提案させていただきます。

オーケストラの指揮者やコンマスも本番中はアイコンタクトが団員との大事なコミュニケーション手段のひとつ。
己の演奏に酔って目を閉じてたら次からメンバーに呼ばれなくなること請け合いですね。

部下をリストラする時

日本は従業員をスムーズに退職させるのが非常に困難な国です。
法的な意味で。

明らかに使えない戦力外な人材でも、非人道的な転勤辞令や追い出し部屋の用意など、わざわざ回りくどい配慮を必要とします。
被雇用者の保護が社会の新陳代謝を低下させる方向へ働いています。
リストラ執行担当の中間管理職の胃にストレスで穴が開くほうが早いと思います。

こんな時こそ、アイコンタクト代行サービス。
管理者の皆様にも立場があり、性格があり、家族があるでしょう。
肩叩きとも呼ばれる辞めさせ役が辛くて悩む必要はありません。

スタッフが代わりに部下を辞めさせます。
もちろん嫌がらせとか、仕事の邪魔とか、違法な退職の強要はいたしません。
ただ、至近距離で対象者の目を見つめ続けます。

営業時間中ずっと、無言で、可能な限り近くで、お昼休みの食事中も、トイレの直前までもついていって、早く辞職してください、というメッセージを込めた目線を送り続けます。
このような仕事を対象者が辞職するまで9時5時、いえ残業中や外勤中も絶え間なく行います。
変な人が睨んできて困る、といった訴えがリストラ対象者から聞こえてきたら、しめたもの。
職務環境への不満、及び業務遂行不能の言い訳にあたる言質をとったとみなし、極めて企業側に有利な条件化での退職勧奨へと繋げられます。

万が一、辞職させられなかった際はサービス料金を全額返金する保証付き。
プライベートからビジネスの現場まで、意外と役に立つサービスかもしれないと口コミ、いえ目コミで人気のアイコンタクト代行サービスとなっております。