「筋肉は裏切らない」のキャッチコピーで話題になった筋肉体操。最近は健康に関する関心が高まっている上、目の保養になる美麗男子が淡々と筋トレをするだけの映像作品に注目が集まっています。エクササイズではありますが、スポーツとしての認識は薄いかもしれません。
アスリートは筋トレを当然のようにやっているし素人でも簡単に挑戦できます。しかし正しいフォームで行わないと効果が出ず、効果が出るまでに時間がかかる非常にハードな行為。高い忍耐力と正確性を求められる筋肉体操はオリンピック競技にふさわしいでしょう。
基本的な筋トレ運動の美しさを採点で競う
腕立て、腹筋、スクワットなどの基本的な筋トレの美しさや正確さが採点され、その合計点を競っていただきます。
他の体操競技やフィギュアスケートなどに近い競技形式ですが、難しい技を成功させられるかではなく基本的な筋トレの美しさを競うところが特徴。選手たちには一つ一つの技に高い精度を求められる非常にシビアな競技になります。
腕立て、腹筋、スクワットの技術点と構成点を競う
筋トレに身体づくりの側面がある以上、構成のバランスも無視はできません。腕立て、腹筋、スクワットなどの一つ一つの技術点だけでは優勝に届きません。
全身をどれだけバランスよく鍛えられるプログラムなのかという構成点も、筋肉体操では重要な項目になってきます。自信のある筋肉のアピールだけでは高い点数にはならないでしょう。
決められた回数の演技力と時間内の最高回数も採点対象
競技には規定回数の演技力を競うものと、時間内最高回数も競うものの2つがあります。前者は一つ一つの美しさと正確性を採点し点数を競うのに対して、後者は筋肉のタフネスを競い合います。
フィギュアスケートや他の体操競技のような芸術性とマラソンなどのような競技性を兼ね備えた、奥深い競技と言えるでしょう。
オリンピックにふさわしい競技
近代オリンピックは、スポーツによる精神面と肉体面の成長を目的の一つとしています。筋肉体操は厳しく単調な動作の繰り返しと一つ一つの動作の正確性を求められる競技。
肉体面の成長だけでなく、忍耐力や集中力の獲得による精神面の成長も期待できる競技です。筋トレのフォームそのものの世界一を決める、まさに筋肉の祭典オリンピックにふさわしい競技言えるでしょう。