なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

猫の毛玉が通貨になる日、猫とルンバが売り切れ続出


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ネコ、可愛いですよねぇ。

見た目もかわいいし、性格も知的そうでいながら時々おまぬけっぽくて可愛げがあります。

鳴き声もスキですね。

人間の私ですが、にゃぁ~っと返事したくなります。

というか外では周りに通行人がいないのを確認したら、当然のようにニャーって話しかけます。

近所に野良猫がいなくもないんですが、会えるかは運ですねぇ。

猫カフェとか行ってみたいんですけど、なぜか入店まであと一歩で踏みとどまっちゃう。

入って実際にもふもふしたら、もっと好きになるんだろうなあ。

ああ^~、かわええんじゃ~。

猫飼いたいわ~。

でも、うちワンルームなんですよねぇ。

私は構わないんですが、遊び盛りのネコちゃんに狭い部屋へ住まわすのって、申し訳ないかもなあって。

現実的に考えて。

やっぱりね、安易に人間のエゴを優先しちゃダメだよ、うん。

うー残念。

・・・え? 明日から猫の毛玉が通貨になるの?

毛玉・・・

あ、猫飼います。

今から猫買いに速攻、ペットショップに出かけてきます。

ワンルーム? へーきへーき。

そうそう、あとルンバもね。

毛玉が1グラムいくらで取引、毛玉銀行も

これまで、部屋の片隅に溜まるホコリ系ごみ以外の何者でもなかった毛玉。

猫の毛玉が商取引されるようになりました。

まるでゴールドやプラチナのように、グラム単位でドル等の各国通貨とトレードされます。

世界中の猫愛好家から支持を受け、FX銘柄として一躍トップ人気に躍り出ました。

小売業の決済通貨としても使用できます。

コンビニのレジでおにぎりを買う時には、同じくらいの大きさの毛玉を支払いましょう。

店員さんが毛玉をキッチン秤に乗せて精密に計量し、多すぎる毛玉はおつりとして千切って返却されます。

毛玉が通貨という貴重品に化けたため、盗難の恐れに対策しなくてはなりません。

銀行では、新たに毛玉を扱うようになりました。

ただ、毛玉は毛が集まったものですから、色々なものに絡まりやすい。

精密機械の中に放り込むなんて、もっての他です。

よって現在のATMでは毛玉通貨をお取り扱いできません。

が、そこは技術立国、そして可愛いは正義の日本。

まあ誰かが何とかして作ってくれるでしょう(楽観)

猫の品種で決まる毛玉の価値

貨幣や紙幣に様々な額面があるように、毛玉にも高い安いがあります。

雑種猫の毛玉は最も安く、小銭に相当するでしょう。

ここから純血種ほど、希少種のネコの毛玉ほど価値が上がっていきます。

市中のペットショップで購入できるアメリカンショートヘアやロシアンブルー、スコティッシュフォールドの毛玉は日本銀行券の紙幣でいうところの1000円札といったところでしょうか。

あまり店頭には出回らない、生体価格が軽く100万円を超えるサバンナやサーバルキャットなどの毛玉はレアなので1万円的な使われ方をするのでしょうね。

一家に一匹、といわず二匹三匹、猫が普及

今や世界中の猫が、金のなる猫となりました。

野良猫たちはどこかのご家庭に捕獲され尽くされて激減し、ペットショップの猫価格は今も高騰を続けています。

お金がないなら、ニャンコを買えばいいじゃない。

なら、どんどん家猫を増やせばいいのね、となりそうですが。

猫に関わる周辺産業も需要が劇的に増してきました。

キャットフードや猫缶の価格もストップ高。

猫屋敷を運営しようとしても、エサ代が割高となって素人には難しい模様です。

世の中、そう上手い話は無かったようです。

毛玉取り機がそれなりに普及

毛玉がお金になると分かったら。

ネコから自然に落ちる毛を集めるだけでは満足しなくなるのも、しょうがないのでしょうか。

積極的に毛玉取り機で毛を収穫する人も当然、現れてしまいます。

が、おとなしく毛を刈られるほどお人よしな猫ではありません。

だいたい抵抗され、手や腕に引っかき傷を負うハメになるかとは思います。

ここで電器メーカーが、猫の嫌がらない毛玉取り器の開発に成功できるかどうかですが、まあ多分うまくいくでしょう。

そういえばトリミングという手がありましたね。

トリマーの人が猫のカットを手がけたら、確かに非常に効率よく毛玉を採取できそうです。

きっとトリマーという業種の職場が造幣局に移り、半分公務員となって待遇が安定することでしょう。

ルンバが爆発的に普及

ネコの毛を安全に直接カットできるような技術をもたない多くの人は、いかに手間をかけずに抜け毛を収集するかという方向に考えます。

掃除機をかけるたび、いちいち床ごみのなかから毛玉を分別して抽出するなんてめんどくさいことが長続きするはずがありませんね。

毛玉を別腹で蓄える毛玉取り対応掃除機も発売されましたが、売れ行きは今一つ。

そりゃあ、掃除機以上に全自動で勝手に全部やってくれるルンバという文明の利器のほうに目移りするというものです。

毛玉取りに対応したルンバは、あなたの留守中に部屋の掃除をし、その中から毛玉だけを区別して収集し、さらに家ネコの遊び相手まで請け負ってくれます。

仮に毛玉が通貨になっていなかったとしても、充分に利便性の高いルンバ。

家に帰ってくると、ルンバちゃんが毛玉というお金を蓄えて行儀よく充電器にくっついてるんですよ。

可愛いやつじゃないですか。

しかも部屋はピッカピカ。

エサ代はかかる、手を出せば引っ掻く、毛を刈ろうとすれば暴れる猫とはえらい違いです。

ああ^~。

ルンバ、かわええんじゃ~。