なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

テクノ音楽にノッてピンポン「石の卓球」東京五輪新種目


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卓球のラリーはただでさえリズミカル。突き詰めたらテクノ音楽にノッてラリーするのは当然。ピンポンっていうけど、ピンもポンも電子音っぽいじゃないか。

よって卓球選手はアーティストである。それもあらかじめデータを打ち込んでおいてライブで再生するだけのなんちゃってDJではない。生演奏専門のテクノアーティストなのだ。

石で出来たピンポン玉とラケットで卓球する新種目「石の卓球」。石はピンポン玉のように弾まない? その通り。しかし胸に手を当ててみて欲しい。心が弾んでいないだろうか。そこに麗しの色めく世界が広がっているはずだ。

卓球台に石のピンポン玉がゴツ、と落ちてゴロゴロ鈍い音を立てながら転がる様は生々しく魂に訴えかけてくる。石製のラケットと石玉がぶつかり合って砕け散る寸前、心に弾力を取り戻せ。

テニスにはゾーンと呼ばれる無我の境地があるが、卓上のテニスでもある卓球にも存在する。石の球でゴンゴンガンガンと打ち合うリズムに合わせて胸がときめき、さながらユートピアの趣だ。

ラリーをミスって石が選手の頭にでも当たれば騒然とするギャラリーのさざめきの中、地面とキスすることになるだろう。それもまた良し。石の卓球は理想郷にもっとも近いスポーツといわれるゆえんである。