なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

限界集落保険をかけてお金の力でレッツ過疎化対策


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少子高齢化の波はまだしばらく続きます。

日本の街が全て少子化している、というわけではなく、小さな町から大きな街へ、田舎から都市へと人口の移動が起きており、 愛知県長久手市や京都府木津川市など人気が高い市区は人口増加しています。若者だけでなく高齢者も集まってきている理由の1つは医療介護体制も利便性も都市部の方が良いからというもの。きっとそれだけが原因ではないでしょう。

過疎化の地域内で65歳以上の高齢者割合が人口の50%以上になると晴れて限界集落に仲間入り。ちなみに55歳以上の人が人口比50%以上で準限界集落。65歳以上が人口の70%以上になると危機的集落って呼びます。

そんな人口減少時代だからこそ、田舎の故郷がいつ限界集落化しても大丈夫なように備えておきましょう。

減った人口を補充

限界集落保険に加入している市町村は、限界集落の条件に達すると保険から各種補填が実施されます。

まずは喫緊の課題として人口の減少に歯止めを掛けなければなりません。手っ取り早いのは婚活パーティーの開催です。

一般的な婚活パーティーではメリットが薄すぎるので、破格の条件を提示しましょう。

男性向け婚活パーティーには、もちろん若くて容姿端麗な女性をカネにものをいわせて取り揃えます。様々な需要に応えるため、アイドル顔、モデル体型、料理上手、床上手の一般的に人気な女性を確保しましたがそれだけではありません。

童顔、幼児体型、ドジっ娘、奥手という一部に人気の垢抜けないオタク風女性もご用意。きっとマニアックな話も合って一緒にゲームして楽しく過ごせる相手になるでしょう。

女性向け婚活パーティーに奇をてらった男性は不要です。社会的地位と安定した金さえ持ってれば基本誰でもOK。医者、弁護士、IT企業の経営者といったメジャー所は競争率が高すぎるので敬遠されがち。平社員でも外資系コンサル、広告代理店、大手総合商社は人気があります。

管理職なら自動車メーカー、警備会社、大手ゼネコンなどが現実的ですね。芸能人やスポーツ選手が結婚相手の対象とみなされていないのは、リアリストな女性らしさが感じられます。

どうやって過疎地でそんな優良物件を取り揃えるのかって? 大丈夫、うまいことやりますから。そこら辺はほら、うまいことやります。お金の力で。

古民家をタダで再生

限界集落に付き物の、空き家となった古民家。まだまだ人が住めるのに、前居住者が引っ越したり非業の死を遂げて大島てる物件化した家が限界集落には沢山残っています。

これを活かさない手はない。かといって古民家を譲渡しますからあとはDIYなりしてご勝手にどうぞってやっても誰も手をつけません。

限界集落保険では劇的にリフォームします。ボロボロの木造建築も東京から過疎地域に引っ張ってきた若干胡散臭い匠のワザによって全面ガラス張りの耐震性に問題があるオシャレなデザイナーズ物件にビフォーアフター。なお実際に住み始めて3ヶ月後には普通の施工業者を呼んで普通の戸建住宅に再リフォームする模様。

でもお高いんでしょう? はははまさかそんなお代は結構ですよ。これは保険の補填ですから。お金の心配なんて要りませんとも。

地場産業も再生

いくら若年人口を増やしたところで、地元の町に魅力を感じなければ定着しないし生活も楽しくありません。

ここは古いプライドを捨てて、全面的に媚びていきましょう。手っ取り早い方法は、やはりアニメの聖地にすることですね。アニメ内で実際の街を舞台に描いてもらい、アニメファンの聖地巡礼を流行らせましょう。

さらにアニメ内で主人公達が住んでいた一軒家やマンションを寸分違わず実際に建築。しかも何十棟、何百棟も並べて建てる大量生産でコストダウンを図り、「買える聖地」と銘打って建売住宅販売します。

  振り返ってみると、過疎地の人口増、少子化解消、宅地増、経済効果増、ご当地アニメ2期決定と全てが丸く収まりそうですね。このままでは故郷が消滅してしまいそうで心配な地方にお住まいの方は、ぜひ限界集落保険をご検討ください。