なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

お祝いも弔いも禁止でハッピー! 冠婚葬祭不要特区


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あの煩わしい冠婚葬祭が不要。いや、要る要らないではなく、法的に禁止されているレベルの素晴らしい街が誕生しました。

今や結婚は婚姻届を出すだけで、式も披露宴も行わないナシ婚が爆発的に増えています。葬式も他人を呼ばず内々に済ませる密葬や、お経さえ挙げず病院から火葬場に直送、いや直葬することも法的に問題はありませんし、最近では小さな葬式の流れで一般的にさえなりつつもあり。

よって冠婚葬祭を省略し、初めから完全に無いものとして考えることはごく自然な成り行き。個人の価値観で細々と啓蒙しても埒があきませんから、特区化して行政主導の脱冠婚葬祭を始めます。

成人式が不要

そもそも成人年齢が曖昧です。日本は20歳ですが、選挙権は18歳に下げられましたし、未成年なのに女子は16歳から結婚できます。なんのための成人認定かと。

成人式は市区町村によってまちまちで、出席の有無もこれといった差はありません。一部で犯罪スレスレに暴れるのは大いに結構ですが、現状では同窓会兼合コンの口実以上のものではないようです。

結婚式が不要

紙ですよ紙、ただのペーパー。書類提出するだけですから盛大なパーティーとか特注ケーキとか不要不要。むしろ禁止。不要っていわれても禁止されてなければ沢山やっても構わないと思って既成事実化しようとする人が必ずいますから、特区内で不要といったらこれは禁止という意味です。

結婚生活で幸せのピークは結婚式だった、なんて笑えませんが実際によくあること。情けない話ですね。もともと式を挙げなかったら、そんな心配は無用になりますからご安心ください。

葬式が不要

死者は生者に負担をかけるべきではありません。死亡届と火葬許可証のやり取り以上の余計な意味は、この冠婚葬祭不要特区にはありません。お葬式って無くてもいい気がする、と常々思っていた人。その直感、正しいです。肥大化した儀式はナンセンスですよね。

どうしても生前の故人に盛大な葬儀を手向けてやりたい方に向けて、裏技になりますがクラウド葬儀というサービスが提供されています。ネット上に葬儀場を3D再現したAR空間を構築し、スカイプやニコ生などストリーミングサービスを活用して葬式情報をシェア。通夜や告別式の会場には喪服に身を包んだアバターが参加して、サーバーは冠婚葬祭不要特区の外にあり海外のデータセンターに設置されているからセーフ、という理屈です。

法の目を掻い潜った姑息なやり口ですね。そこまでして葬儀を上げたいのでしょうか。

法事、お盆、その他「式」「会」の付く行事が不要

葬儀が不要なのですから四十九日もお盆参りもバッチリ要りません。楽ですね。その他、入学式、卒業式、入社式、歓送迎会、忘新年会、こういう雑多な行事の一切が不要。ああ、スッキリ。

常々、煩わしいと思っている方が少なくありませんでした。こういう非生産的で時間を束縛するだけの行事は無いに越したことはありません。空いた時間で出来ることの、なんと多いことか。

  以上のように冠婚葬祭は元来不要であり生産性という点でも不毛であることが分かりました。形骸化した式や会からさっさと解放されて自由を手に入れ、みんなでハッピーになりましょう。