なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

東京五輪新種目「10000m超高飛込み」


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一万メートル。それは人類がスカイダイビング可能な限界高度。

スカイダイビングがオリンピック正式競技に選ばれていない以上、ここは水泳飛び込み種目が一肌脱ぐところかと。

寒さとの戦い

空へ高く高く上昇するほど気温は低くなります。高度10,000メートルともなると、外気温はマイナス50°C以下。まずはこの超超高度を生き抜く強靭な心頭滅却力が求められます。

スカイダイビングで頭からフリーフォールしたときの終端速度は時速約300km近くに達するそうです。高度1万メートルから地上までの落下時間は約2分。快適な空の飛び込み競技をお楽しみください。

落下中は常にくるくる回ってる

高飛び込みですから、衣装はピラピラの水着です。手足は露出しています。落下中は2人で息の合った演技をするわけなので、約2分間、極寒の空中を絶えずクルクルと体を回転させ続けることに。

マイナス50度の肌寒い空模様ですから、手足の冷え、凍傷等が心配されますね。透明な保湿クリームの使用は許可されています。しかし貼るタイプのホッカイロは美的外観を損ねますから禁止。その他、疑わしき温熱グッズの装着はドーピング扱いの危険があるため注意しましょう。

命がけでプールを目指せ

飛び込みの高さがどれだけ増えようと、着水するプールのサイズは変わりません。深さも大会規定にのっとり5メートルとかそんなもんです。スカイダイビングを経験した方ならお分かりになりますが、幅25メートル程度の範囲に狙って着地するというのはパラシュートでも100%確実ではありません。

しかも10000メートル高跳び子を競技ではパラシュートなぞ使用禁止。当たり前です。終端速度300km/hのまま減速せず水深5メートルの水面へ飛び込んでもらいます。なんでも、高速で叩きつけられると水はコンクリートと同じ硬さになるとか。美しく完璧な着水をすると波飛沫が一切立たないそうですね。コンクリートを豆腐のように穿つ演技に期待しましょう。