なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

東京五輪新種目「バドミトン」


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ミトンは武器である。また同時に防具でもある。羽根のついたシャトルを互いに弄ぶ。料理する。ミトンがいつまでもキッチンの片隅に雌伏していると思わない方が良い。

オリンピックにおけるバドミトン競技のミトンは、鍋つかみなどという生易しい呼び方だと誤解を生む。対戦相手の命を鷲掴みにして握りつぶすためにある。

鍋つかみで必殺サーブ。心臓を掴み引きずり出されるような外科的スマッシュ。可愛らしいミトンとかいう女子受け間違いない名前で呼んだところで、鍋つかみの本性は変わらない。むしろ剥き出しの闘争本能を覆い隠されたことで、ミトンは不気味な不穏さを醸し出し始めている。

バドミントンの最高スマッシュ速度は時速400kmを悠に超えるが、バドミトンのマックススピードはアツアツの鍋を掴めるほど分子が超高速で振動しているため、リニアモーターカーの時速500kmをも悠に超える。

オリンピックトップランカーのサーブはシャトルが粉砕されて相手コートに届かない消える魔球ならぬ「消える魔シャトル」が見どころ。音速を軽く超える衝撃にミトンの中の掌が粉砕骨折することもある。

ミトンを使った対戦型羽球競技。見た目の可愛さと裏腹に、土鍋を握り潰す荒々しさで可哀想なシャトルを打ち合う様に、悲哀を感じずにはいられないスポーツだ。