なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

ポスト丘サーファー「陸カヌー」東京五輪新種目


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丘サーファーならぬ「陸カヌーイスト」のためのオリンピック新競技「陸カヌー」が生まれた。

ろくにサーフボードも触ったことないのに茶色く劣化した肌と髪。派手なシャツでアピールする丘サーファーはつまるところサーファーのコスプレに過ぎない。陸に上がっても本気のカヌーに拘りたいカヌーイストと一緒にされては困る。

陸上でカヌーを漕ぐ競技「陸カヌー」は車輪を付けたカヌーで公道を人力走行する本物のカヌー競技。パドルの先で地面を蹴って進む。方向転換は魔女の宅急便でトンボが作った自転車みたいに重心移動で。それとパドル捌き。カヌーにハンドルは付いていない。

陸カヌーは路上を走行するため、水上に浮かぶことはない。しかし、救命胴衣の着用は大会規則だ。丘サーファーが陸上でもサーフィンシャツにハーフパンツ、おでこに掛けたサンブラス、小麦色の劣化した肌というステレオタイプのサーファーを気取るように。

陸カヌーイストも安全上欠かせないライフジャケット、水面に浮くためのフローテーションバッグ、浮遊物から頭部を守るヘルメット、水が入っても音が鳴るホイッスルをノーマルカヌー競技同様に装備。水辺になんて近寄ることないんだけど。

コースも水流がダイナミックな激流を模したダウンヒル道路、具体的には日光いろは坂が有力となっている。平坦な直線でスプリントを競うコースには交通量の少なくなる夜の首都高が候補地だ。陸カヌーの醍醐味は水上同様サバイバルな緊張感にあるため、交通規制は敷かず一般車両と共にゴールを目指してもらおう。