若者の車離れ。
久しぶりに聞くフレーズですね。
主なスポンサーが自動車メーカーだった頃のマスコミが、いかにも考えそうなバズワードです。
今でも時々目にしますが、それほど車離れを叫んでいません。
主なスポンサーが、別のとこに変わったからでしょうか。
かたや、2014年を迎えてもなお引きこもりニートは増加してるとかしてないとか。
そこで。
若者の「家」離れ。
と適当に言ってみる。
良いこと、なのかな?
家から離れるわけですから、引きこもりさんは減ります。
が、外で仕事するとは限らないから、放蕩息子や家出少女が増えるって可能性もありますね。
外に出ればいいってものじゃありません。
あんまり良いことじゃない気がしてきました。
何かが変わる時、必ず両面性が生まれる。
家が車に、車が家に入れ替わったって、そこに絶対的な正しさも、間違いもないのさ。
キャンピングカーの激増は想定の範囲内
車が家になりました。
とくれば キャンピングカー真っ先に思い浮かびますね。
アメリカ並みにキャンピングカー社会になります。
住所は車がある場所。
国道7号線のどこそことか、何丁目のタイムズ 駐車場とかね。
公共の領域が現住所として認められるかどうか法的に詳しいことはわかりませんが、その気になればなるようになるでしょう。
おかげで道の駅では、キャンピングカーに対応した設備が充実します。
特にキャンカーの導入をためらう一因が、トイレの処理ですね。 カセット式トイレなら、カートリッジ交換式で比較的楽に下水処理ができます。
海外のオートキャンプ場には、キャンカートイレ用の排出設備があるとか。
フックアップといって、地面にホースを接続してトイレの排水や生活用水を一元管理できる仕組み。 有料ですがあまりに便利なので、そこに長期滞在したくなる人の気持ちも判る気がします。
こうした設備が日本にも普及するといいですね。
2つのタイプから選べるキャンカー
ところでキャンピングカーには大きく分けて2つありまして。
ひとつは「バンコン」と呼ばれます。 バン・コンバージョンの略で、ハイエースみたいなバンを改造したキャンピングカーです。
見た目はただのハイエースと変わらないものもあります。
軽自動車をベースにした、軽い乗り回しが売りのキャンカーも人気。
もうひとつのタイプは「キャブコン」と呼ばれています。
トラックみたいな独立した運転席の後ろに、キャンピングカーのユニットを乗せた車両といえばよいのでしょうか。
ベース車のフレームの制約が少ないので、内装の自由度が高いのが特徴です。 運転席の頭の上にでっぱりが突き出ているのはだいたいこれかな?
大型のキャンピングカーは、キャブコンが多いですね。
・・・みたいな感じで、合ってますかね?
車が家に変わったので、どちらのタイプのキャンピングカーも販売台数が飛躍的に伸びます。
ワンルームに単身住んでた人なら、「引越し先」は軽自動車ベースのバンコンが主流。
妻子ありのご家族一家ならやはり、一戸建てに相当する大型のキャブコンに住みたいですね。
乗用車メーカーの売り上げに貢献するかどうかは正直定かではありません。
キャンピングカーマーケットへの本格参入は充分考えられます。
既存のキャンピングカーメーカーは、しこたま儲かるでしょうね。
さらに駐車場業者、キャンカーに対応するキャンプ場の増加とインフラ整備業者。
セダンの製造とはまた違った裾野が広がりそうです。
まあ空前の車社会が到来するわけなので、当然ですね。
不動産価格の大幅下落
住民票が公道上に大量に移りました。
家という住宅の需要が激減し、不動産評価額が暴落します。
20世紀まで日本の地価は高い高いと長らく叫ばれていましたが、これで適正価格になったといっていいのかどうか。
担保としての不動産評価額も下がるので、住宅ローンが残っている人は冷や汗ものですね。
如実に影響を受けるのがマンション建設業界です。
一軒家、アパート、マンション問わず住宅建造の需要が著しく下がります。
自動車メーカーとは明暗がはっきり分かれる結果になりました。
が、商業ビルやホテルなど大型建築はまた別です。
休日、車に乗った人たちが向かう先は今と同じデパートやリゾートで、大きく変わることはないでしょう。
リアル道路族の台頭
いえーい、道路族議員さんたち見てるー?
まさか道路族さんの中で、本当に道路に住んでる方はいないと思いますが。
家と車が入れ替わることによってリアルに道路に住む人たちが現れ始めます。
しかも大勢。
だって車が家なんですから。
車で暮らしながら、例えばのんびり日本一周して過ごす。
一度は実現してみたい憧れです。
族議員さん以上に道路族っぽい。
家に滞在することはアウトドア
家は外です。
お、ちょっと何いってるか本気でわからないですね。
だって車が家ですから、それ以外は全部が外です。
山に行ってバーベキューしてコテージに泊まるのは紛れもなくアウトドアですよね。
カフェテラスでベーコンサンドを頼んで六本木を見下ろせるヒルズマンションにビバークするのは似たようなものです。
だから引きこもりさんは、部屋の中に単独で野営を続けるアウトドアスポーツのベテランということになってしまいました。
なんてアクティブな人なんだろう。
家で朝から晩までネットしてるだけで、ワイルドな野生っぽさが素敵なアウトドアマン。
全然、実感が湧きませんね。
反対に、車でドライブが趣味って人は引きこもりを意味します。
もう履歴書の趣味欄にドライブって書けなくなりました。
家でネット三昧、と書けばその野生的な行動力を評価されると思いますよ。
本籍は駐車場
本籍地さえも、常に移動し続ける公道というわけにはいかないようです。
無難に駐車場ですね。
ほとんどの方は車庫証明で書いた、自動車の保管場所の位置欄がそのまま本籍化します。
月極駐車場でも構いませんが、本籍にする場合は年契約でお願いします。
更新のし忘れとか月額料金の払い忘れみたいなありがちなミスで、簡単に本籍が抹消されては困りますので。
家が車に
車が家になるとキャンピングカー社会になるって結論、どうも予想通りすぎて意外性に欠けますね。
翻って、家のほうは車になるらしいですよ。
家にも車輪がついて、移動可能になるとでもいうのでしょうか。
いちおう既に実在してるみたいですね。
モバイルハウスとか呼ばれてるそうな。
それとは別で、前にどっかで見たことある気がするんですよねぇ。
家が車に・・・
車輪じゃなく、足みたいのが生えてたような・・・
そう、あれあれ。
ハウルの動くしr