なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

道を聞かれた時の道案内を何故か別の人が代行するサービス


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札幌駅はどこですか?

時計台をバックに写真撮ってもらえますか?

観光地に住んでいると、観光客から道順を聞かれたり、シャッターを頼まれたりすることが時々あります。

もちろん、その時々に出来る限り真心を込めて、親切でありたいと思って対応しています。

とはいえ我々は、突然の道案内人としては悲しいかな、アマチュアなのです。

道を歩いていて偶然観光客に道を聞かれた時に。

口頭で道案内を代わりにしてくれる専門のプロフェッショナルがいます。

餅は餅屋。

突然の道案内を頼まれたら、その道のプロにやってもらいましょう。

道だけに。

道を聞かれたら、代わりにスタッフが説明

外出の際、常にあなたの隣に道案内代行スタッフが同伴します。

観光客から道を聞かれた時、あなたに代わって道案内を行うために、いつでも側にいます。

遠くから見ると、友人関係のような二人組に見えるかもしれません。

スタッフが異性だとしたら、極めて親しい間柄に勘違いされます。

とんでもございません。

道案内代行スタッフと、代行契約を結んだ依頼人という、ただそれだけの関係であり、赤の他人です。

そりゃ毎日、外では朝から晩まで二人一緒に居ますが、それはビジネスだからです。

第3者である観光客に道を聞かれた時以外は、基本的に何もしません。

依頼人とおしゃべりに花を咲かせてしまっては、職務怠慢でクレームの原因に繋がります。

とはいえ、依頼人も代行スタッフも人間。

道案内代行サービスのヘビーユーザー様の中には、余計なことを話さずただ傍にいて、道案内の時には円滑に観光客を導く代行スタッフの頼もしさにコロッとハマってしまったケースもあるそうです。

隅に置けませんね。

ただ道案内してるだけなのですが。

駅、建物、ホテル、どこでも道案内

道案内代行スタッフは、担当エリアの観光名所、駅の配置、各種ホテル分布など、地理的環境を隅々まで把握しています。

まさに歩くカーナビ。

スタッフが走れば、走るカーナビに。

車に乗れば、ただのカーナビ、いえ、車に乗った歩くカーナビになります。

しかしあくまで道案内代行サービスですので、機械音声っぽく何百メートル先を右とか左とかアナウンスしたりはしません。

スタッフの「チェンジ」可能、ただし

気になるチェンジサービスについてですが、可能です。

ただし、一度「チェンジで」をしてしまうと、次回のサービス申し込みが3ヶ月不可となります。

好みの異性がスタッフとして来るまで繰り返そうなどという不純なユーザー対策です。

道案内代行サービスのご利用は計画的に。

道を尋ねて始まる恋のゆくえもお任せ

旅先では何が起こるかわかりません。

それがまた面白みでもありますね。

土地勘のない不慣れな街で、不安ながらも勇気を出して道を尋ねた人の優しさに胸キュンするなんてロマンチックなことも充分にありえます。

その相手が、道案内専門の代行スタッフだったとしても、何の不思議もありません。

プロの道案内人なのですから、むしろ頼り甲斐がありすぎるくらい魅力的です。

道を尋ねて始まる。

その恋、スタッフが代行しましょう。

道案内とは関係ないので業務外ですが、特別に無料サービスします。

いえ、人生という名の道を案内すると考えれば、これも立派なお仕事のひとつ。

その間、依頼人の方は何もなさらず隣にいていただいて結構です。

道案内に付随する業務、スタッフが全て代行致します。

観光客と代行スタッフの恋路に構うことなく、ご依頼者様は安心してご自身の道を歩いていてください。