なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

バレンタインデーも近いしチョコレートを通貨にしてみた


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今年も憂鬱な季節がやってきましたね。

チョコとかクッキーとか、最初に言い出したのは誰なのかしら。

早く駆け抜けていってほしい、みんなのバレンタインデー。

バレンタインデーを中止にしようという機運が、クリスマスの時ほど高くないのが不思議でなりません。

チョコを渡すほうも渡されるほうも、2月13日のそわそわっぷりったら目を覆うばかりです。

全然、楽しみになんかしてないんだからね。

ドキドキ?

しますとも。

そりゃあ超ドキドキしますよ。

私だって人の子です。

だって、大好きなあの人からもらえるかもしれないんですよ。

チョコレートという名の、お金を。

バレンタインデー=お年玉イベント

チョコレートが通貨になりました。

これにより、金融市場に大量にチョコレートが出回ります。

それだけなら既存貨幣が置き換わっただけなので何とでもなります。

が、今まさにバレンタインデーという空前の金融緩和文化が到来。

さながらお正月におけるお年玉の応酬に相当します。

これによりチョコ通貨の価値が暴落、と思いきや、あまり影響を与えることはなかったようです。

端的にいって、チョコが食べられて消費されてしまい、多くの人は貯蓄しようとしないためですね。

せっかくの本命チョコを貰っても食べることなく、別の物を買うため通貨として使ってしまうような銭ゲバ男にはご注意ください。

そんな愛を分からないダメ彼には、5円チョコを割ってプレゼントしてやりましょう。

縁が切れるという意味合いを込めて。

カカオ豆、高騰

黒胡椒が金と同じ価値を持っていた大航海時代、懐かしいですね。 船酔いが辛かった思い出があります。

チョコレートがスイーツ系女子の嗜好品から厳然たる通貨にジョブチェンジしたことによって、その原材料であるカカオは価値が高等しました。

チョコの風味に欠かせないカカオ豆は黒胡椒さながらに貴金属扱いされるように。 コートジボワールやインドネシアのカカオ畑は金鉱脈のごとく厳重に警備されます。

カカオ、勝ち組。

5円チョコ=5円

信頼と実績の5円チョコには、やはり5円の価値があると思います。

通貨が円でもチョコでも、価値が変わらないというのはスゴイことですよ。

基軸通貨の座、ワンチャンあります。

バレンタインシーズンにおいても義理チョコとして確かな実績を残しており、今後も通貨としての信頼が揺らぐことはないでしょう。

チロルチョコ=10円~20円

昔ながらの一口サイズなチロルチョコ。

子供の頃は駄菓子屋で10円でしたね。

ピーナッツが入ってるのが好きでした。

いちごグミっぽい赤いのが入ってるのも甘くてリピしてましたね。

キャラメル味は、歯に溶けかけたキャラメルが食い込んで銀歯がとれた苦い思い出があるので、今でも少し躊躇してしまいます。

最近のコンビニでは1個20円で販売中。

単純な値上げという訳ではなく、コンビニ的には側面でバーコードを読み取れる大きさにしたいため、チョコの量を増やして一回り大きくした結果の20円だそうな。

具の豪華さによっては30円のチロルチョコも。

バレンタインの義理チョコ要員に限らず通年で安定した人気を保つチロルは、通貨になってもポケットに数個は忍ばせておきたいお釣り要員といえるでしょう。

とっさの1チロル。

ホワイトチョコレート=2000円札

ブラックチョコレートの普通さに対して、コンビニ店員が(お、見慣れないお札・・・まさかニセ札? それにしてはバレバレだな・・・あ、なんだ、2000円札か、良かった、偽造紙幣を使うお客様なんていなかったんや)と戸惑う程度にレアな二千円札の魅力が、ホワイトチョコレートにはあります。

ホワイト、のネーミングとは裏腹に、ホワイトデーではクッキーやアクセサリーなどに取って代わられがちなホワイトチョコレート。

そこはかとなく漂う薄幸さは、一種の萌え要素かもしれません。

ホワイトデーに使われなくて、涙目なホワイトチョコ萌え。

んー。

私だけでしょうか。

生チョコ=5000円札

賞味期限の短さ、温度管理の繊細さ。

ナマ、という響きだけでどこか艶かしく聞こえる役得ぶり。

生チョコはチョコレート界の「強くてニューゲーム」。

食べて良し、眺めて良し、バレンタインデーの本命プレゼントとしても申し分なし。

その人気。

バレンタインデーにチョコ限定でプレゼントする習慣が根付く日本の全女子が嫉妬する。

トリュフチョコ=1万円

個人的には、いまだかつて食したことがありません。

一個1万円以上するトリュフチョコレート。

世界は広くて、1杯250万円するチョコレートパフェなんてのもあって、可食部には5グラム以上の金箔がトッピングされ、食器に使用されている18金のスプーンとブレスレットはお持ち帰り可能です。

ていうかそれ、持ち帰らなかったら大損じゃないですかっ

と思わざるをえないのが庶民の性だと自覚して2度ヘコむのも致し方なし。

そんなフローズン・オート・チョコレートに使われる高級トリュフ・チョコには1万円以上の価値があるかもしれませんが、通貨としての額面は一応1万円です。

年収2千万円超えのセレブ界隈では、今回のバレンタインデー、当然のごとく激レア且つ超高額なチョコレートを贈呈され合い、それをさも当然のごとく受け取り合っていることと思われます。

ですよね?

むしろ、それほど超越していなくては困ります。

我々庶民が目指したいバレンタインのゴール地点が見えなくなっては、プレゼントし甲斐がなくなりますので。

と考えてしまうのは、セレブ脳に犯されているからでしょうか(涙

北の某国=チョコパイ本位制

マクロ経済の既存構造を脅かすほどにチョコパイ、闇経済で存分に流通して、どうぞ。

チョコレート工場は輪転機と化し、糖尿病予備軍は右往左往

北の大地が誇るロイズのチョコレート工場なんて、輪転機で紙幣を印刷しているようなもの。

そして迫られるのは消費者の我々です。

世界中の、甘党という名の糖尿病予備部隊が、チョコレートの甘みとお金を天秤にかけざるを得ない現実を。

舌の上で幸福をもたらすチョコレートは無尽蔵に生産され続けているという現実。

糖尿病の疑いが晴れない皆様、これからの数日。

いかにモテモテだろうと、どうかご冷静に。

リア充爆発しr・・・いえ、そのいきり立ったチョコバーをどうかお沈め頂きたく。

お金となったチョコレートを食べるか否か。

百歩譲って、バレンタインデーでめでたく頂いたチョコは有難く頂きましょう。

本命、義理。

そういった平和ボケした世界の暢気な解釈は、しばらくの間ナシです。

食うか食わされるか。

バレンタインデーは事実上の戦争。

一個ももらえない心配より、沢山もらいすぎてチョコの波に溺れかねない心配をしましょう。

そして勝利条件を目指すべきです。

チョコレートが通貨になった世界では、なおさら。

バレンタインに甘いチョコをもらっても、その嬉しさに甘んじることなく。

約一ヵ月後のホワイトデーに倍返しだっ

倍・・・

チョコレートが通貨な状況下で?

もし1000円分のチョコもらったら、あとで2000円返すって意味ですか。

 

あ、相手によるかな。