なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

難解だけどカッコイイ! 座右の銘にしたい四字熟語7選


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難しい漢字いっぱい使ってて意味が想像できない…けどカッコいい! そんな四字熟語を7つ集めました。外国の故事成語も多いかもしれません。

1. 韜光養晦 とうこうようかい

光を韜み(つつみ)養い(やしない)晦す(かくす)。

「能ある鷹は爪を隠す」みたいな意味に、もう少し腹黒感を加えた感じになります。野心と能力を隠し通して周りの人を油断させ、その間に力を蓄えていくみたいな。

この韜光養晦という四字熟語を知らなくても、実際そのように振舞っている人はいるかも。個人だけではなく、組織や国でも見られる処世術の一つですね。したたかさが感じられます。

2. 八面玲瓏 はちめんれいろう

玲瓏は美しく澄み切っている姿で、何にもとらわれないフラットな状態です。八面は八面六臂のと同じで、四方八方あらゆる方向ですね。

すべてにおいて透き通った綺麗な姿勢の八面玲瓏。良い意味にした「八方美人」といいましょうか。玲瓏、だけで座右の銘に使ってもよさそう。現代風の言い方なら「ゼロベース思考」に近いかな。

3. 屋烏之愛 おくうのあい

人を深く愛すると、その人の家の屋根に止まっている烏も愛せるようになるということ。愛情がメッチャ深いという四字熟語。

あばたもえくぼ、と屋烏之愛はやや違いますが、その人がよく使っている小物や服、アクセサリーを愛おしく感じることってありますよね。深い愛を座右の銘にできたら中々カッコよさそうじゃないですか。

4. 嘯風弄月 しょうふうろうげつ

風にうそぶき、月をもてあそぶ。この天地自然の風物を友として、詩歌を奏で、風流を楽しむ心掛けを嘯風弄月といいます。

ああ、かっこいい。剣豪が必殺技の名前につけたくなるセンス。現代人に失われつつある風流の感性が四字に込められています。

5. 空谷跫音 くうこくのきょうおん

ひとけのない寂しい生活を送っている中で、突然の予想外な訪問や知らせが来ることの故事成語。または、孤立している自分の意見に賛同する人が出た時にあてはまる熟語。後者は不利な会議の席などで心当たりがあるかも。助け船が来ると嬉しいものです。

「空谷」は人気のない寂しい谷間を指します。「跫音」は人の足音の意味。比較的ポジティブな使われ方が合いそう。空谷跫音を座右の銘にして、寂しそうなあの人の所へ喜ばしい足音を届けましょう。

6. 麤枝大葉 そしたいよう

物書きたるもの、時にはこうありたいと思える四字熟語。細かいことなどにこだわらず、自由に腕を振るい文章を書くことを麤枝大葉と表現します。麁枝大葉や粗枝大葉と書くことも。

「麤枝」はざっくり大きく生えた枝。「大葉」はそのまま大きな葉っぱ。「驫麤」で「馬馬馬鹿鹿鹿」、つまりトリプル馬鹿なる読み方もあるとか。使い所に悩みますね。

7. 八紘一宇 はっこういちう

「八紘」は八荒ともかき、八方の果て、八極、全世界を意味します。かつて太平記など日本の書物をはじめ様々な時代、場面で使われてきました。一宇とは一棟の家。「世界を一つの家に」を示す造語です。

その意味の中に何を見い出し、どんな行動に移すかは人によるでしょう。難解そうでとっつきにくいけど、響きのカッコよさだけで聞き流すには惜しいセンスを感じますね。