なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

アウトレイジビヨンドで印象に残った死因7選。ネタバレ注意。最終章の前に復習。


北野武監督の現代任侠映画「アウトレイジ」シリーズの続編にしておそらく完結編「アウトレイジ最終章」が2017年後半に公開予定となりました。

それに先立ち、先日鑑賞した「アウトレイジビヨンド」が面白かったので、印象に残った死に方、殺され方を7つ紹介しましょう。なにせ映画の題材が題材だけに、バッタバッタと人が始末されて倒れていきますからね。そのバリエーションも見どころのひとつです。

1. 山本「エア愛人とエア心中」

山本? 誰それ? と思うかもしれませんが、出世した片岡の後任の刑事です。前作アウトレイジの最後で紹介されてましたね。全員悪人のキャッチコピー通り、彼も例外ではありませんでした。山王会担当の立場を利用して金をたかりすぎ、愛人に見せかけた女性と抱き合わせて車ごと海に沈められ心中に偽装。何もかもがウソぴょん。

2. 富田「土下座の上から頭をズドン」

加藤らの先代暗殺暴露を企てようと関西の花菱会へお忍びで訪れたことがバレて命乞いの土下座中に頭の上から射殺される。貴重な大物役者もこの序盤で退場する厳しい映画。土下座してて床しか見えてないので、頭上の拳銃にいつ撃たれるか分からない恐怖。

3. 舟木の部下「頭に電動ドリル」

大友と和解した木村の子分二人を殴り殺した舟木の部下は、同じようなスクラップ置き場で同じように黒いビニール袋を頭にかぶせられ、大友らによって顔のどこかに電動ドリルで生きたまま穴をあけられます。ドリルが刺さったのは眼か、鼻か、額か。中がどうなっていたのか、想像したら怖いですね。

4. 石原「バッティングセンターで永遠デッドボール」

前作アウトレイジでは大友を裏切り、荒稼ぎして今作ではナンバー2まで出世。が、いろいろ調子に乗りすぎて花菱会にハメられ大友と木村に処刑されます。バッセンのピッチングマシーンの前に固定された状態で頭に野球ボールを延々とぶつけられ続けて終了。意識か命かを失ってるのにまだ機械的に速球をデッドボールさせられてる画は衝撃的でしたね。

5. 加藤「パチンコ中に横からグサリ」

山王会トップも引退すればただの人、とはいかないようで、一般人のようにパチンコ遊戯中を大友に暗殺されてエンド。ジャンジャンバリバリと騒音で満たされたパチンコ店で店員に偽装した仲間と協力して刺殺。組長の最期としては案外普通っぽい印象ですが、いつもながら大友の手際の良さに舌を巻きますね。

6. その他組員「只のヒットマンが颯爽と始末」

下っ端連中が、セリフもない只のヒットマンによってサクサク倒されていきます。多対多で襲撃され、凶弾にかかって次々と動かなくなっていく光景は一種の爽快感というかスッキリ感がありますね。特命を与えられた匿名の只の殺し屋なんですけどね。

7. 片岡「自分が与えた銃で射殺される」

マル暴の刑事。関わる全てのヤクザを掌の上で転がし、自分の手柄に結び付けていく悪党っぷりを見習ってはいけません。最後は銃器を手渡すという分かりやすい殺人幇助が裏目に。やりすぎましたね。彼には危機感が足りませんでした。まだ自分が死なないとでも思っていたんでしょう。

 

以上、アウトレイジビヨンドで個人的に印象に残った死因7つでした。7つといいますか、主な登場人物の死亡シーンほぼ全部網羅してるかも? シリーズ3作目となる最終章が今年公開予定です。死んだ、と思わせといて実は生きていたというパターンがなくはないので、お気に入りのキャラが次回作でも出てくることを仄かに期待してみるのもよいでしょう。