世界一有名かもしれない犬キャラ、スヌーピー。彼の出る作品名はスヌーピーではなく「ピーナッツ」であり、主人公はスヌーピーではなく飼い主の少年「チャーリー・ブラウン」です。そのチャーリーは子供ながらに豊かな経験に裏打ちされた名言の数々を残しています。人生のベテランにして推定小学生のチャーリー、いえ、チャーリーさんから得られる至言に耳を傾けてみましょう。
1.「知らない間に人は老いて何も達成せずに終わる」
さっそく、あたかも人生の終わりまで知り尽くしているかのようなチャーリーさんの名言。結果論とはいえ、何も達成せずに終わる生き方をどう受け止めるかによります。知らない間に、というのがまた怖いですね。
2.「気持ちは分かるよ。でも君だけじゃない。みんな結婚する時は不安になるんだ。もう泣くなって。行こう。結婚してよかったってきっと思うから」
小学校男子(推定)の言葉とは思えませんね。結婚適齢期までまだ10年以上も先なのに、なぜ結婚の心理を知っているんでしょうか。しかも過去形です。包容力と安心感。マリッジブルーで不安な時期にこうケアされたら、男でも惚れてまうやろ。
3.「自分以外の人間になりたいと願いながら、人生を送るのは耐え難い」
チャーリーさんはチャーリーさん以外の何者でもない。しかし人によっては特に若い頃ほど、憧れや目標にする他人と瓜二つの同じ人間になろうと願ってしまいます。いつしかそれは本来の自分を見失う生き方だと気付くわけで。かつてチャーリーさんも通った道だったのかも。
4.「人生という本には、後ろのほうに答えが書いてあるわけじゃない」
深いですね。後ろ、というのはおそらく人生の後半。お年寄り世代か、もしかすると最期の1ページを指しているかも。しかし、答えがそんな後ろではなく、本の途中のどこか、人によっては最初の1枚目か、イケメンなら2枚目に書かれているかもしれないのです。
5.「正しい答えが人生のすべてじゃないでしょう?」
人生には答えがあるともいえるし、ないともいえる。その答えが正しいかもしれないが、間違った答えもまた人生の大切な一部分であると。時には正しい答えのほうが間違っている状況もありえるのが人生。たくさんの間違った答えを経験してきたチャーリーさんの言葉はタメになります。
6.「この手はいつか偉大なことを成し遂げるかもしれない。 この手はいつか驚くべき仕事をするかもしれない。 橋を架けたり、病人を治したり、ホームランを打ったり、魂を揺さぶるような小説を書いたりするんだ。 この手はいつか運命を変えるかもしれないんだ」
かっこいい。チャーリーさんの見据える未来はいつだって輝いています。可能性を信じましょう。この手は魂を揺さぶるようなブログを書いたりするんだ。
7.「読書っていうのは冒険の一種なんだ。(本を)読むのは新しい場所への旅だ」
「ブログっていうのは冒険の一種なんだ。(ブログを)読むのは新しい場所への旅だ」と置き換えてはチャーリーさん、いえ原作者のチャールズ・M・シュルツさんにきっと失礼でしょうか。多くの本を読めば読むほど
+α「〇〇は死んだんだ。いくら呼んでも帰っては来ないんだ。もうあの時間は終わって、君も人生と向き合う時なんだ」
まるでチャーリーさんが残しても違和感ない名言に聞こえますが、いつからかネットの海で発生した二次創作セリフです。〇〇には「キルミーベイベー」「ゆゆ式」「ごちうさ」「きんモザ」など放映終了した時点で来期の見込みもなく大量の難民発生が危惧される日常アニメのタイトルが入ります。また「ファイナルファンタジーは死んだんだ」などのようにゲームの続編が出たにもかかわらず、その出来がファンを失望させた時の皮肉を込めた怨嗟の声にも使います。
他にも、チャーリーさんの名言は7選に到底おさまらないほど沢山あります。まだ推定小学生ですが一体どれほど壮絶な半生を送ったのでしょう。どこに出しても恥ずかしくない聖人君子に豹変したい凡人は、ぜひ原作「ピーナッツ」を全て読了しましょう。