なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

次世代のメガネケースにも光を! ソーシャルメガネケース


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ソーシャル眼鏡ではありません。

入れ物のほうです。

近未来的な見た目のヘッドマウントディスプレイとか、Googleグラスみたいにスマート化がどうとか。

世の中はメガネの進化にばかり気をとられているご様子。

こう見えてメガネケースは、メガネ本体に匹敵する可能性を秘めてるんですよ。

とでも思わない限り、メガネケースに劇的な進化なんか期待できない厳しい現実があります。

イノベーションは一見、必要性が感じられない所からこそ発生してきたではありませんか。

いえ、詳しくは知りませんが。

視力の低下速度を記録

ソーシャルメガネケースに収められた眼鏡は自動的に屈折率、比重、アッベ数を測定されます。

メガネの度数を測っちゃうわけです。

往々にして視力は低下していくものでして。

視力の下がり具合、時期や速度をデータとして把握している人は眼科医以外、皆無でしょう。

なにも考えずにソーシャルメガネケースを使っているだけで、自分がいつ、どのくらいの視力だったかを何年にも渡って記録することができます。

一体なんの役に立つのか、これといって思いつきませんが。

技術的にできることならとりあえず実現しておこう、というサイエンティスト的な経験則が頭にチラつきます。

誰も損をしない機能なら付けてもいいよね。

前向きな気持ちといっても、積極的なのと消極的なものがあるようです。

メガネのデザインを画像保存

ソーシャルメガネケースに収められたメガネは、その形状、色、素材を立体的にスキャンされます。

歴代メガネの3Dデータコレクションといったところでしょうか。

昔の自分がかけていたメガネを思い出して懐かしむといった楽しみ方が考えられますが、本人にはそれほど利用されないでしょう。

むしろ最近知り合った親しい人に。

へぇー昔はこんなメガネかけてたんだ、と興味津々に覗き込まれて思わず恥ずかしがったりする光景が想像できます。

なんか、初々しいですね。

今、メガネケースで蘇るあの頃の自分。

まさか卒業アルバムみたいな使われ方をされるとは思いませんでした。

同じ眼鏡の人を自動フォロー

スキャンされたメガネのデザインを元にソーシャルメガネケースデータベースを検索し、まったく同じ、または良く似たデザインのメガネを使用している他のユーザーをリストアップ、と同時にフォローします。

良かったですね、顔も知らない不特定多数の人とペアルックですよ。

同じメガネの人と街ですれちがった時、どんな顔をすればいいか分かりますか。

私は分からないので、とりあえず笑っていようと思います。

が、メガネのせいできっと引きつった顔でぎこちなく見えてしまい、気持ち悪いことでしょう。

ソーシャルメガネ拭きが付属

さらにメガネ拭きの布までもソーシャル化。

レンズに付着した汚れを検知します。

雨の水滴、ホコリ、指で触ったときの皮脂、ラーメンの跳ね汁、など様々な汚れがつきますね。

「ただ今 『70%水滴・20%涙・10%彼の顔の油』 の汚れを除去しました」とツイートされます。

どしゃぶりの雨の中、悲しいお別れのキスでもしたのでしょうか、この彼女は。

つつぬけですね。

メガネ拭きでここまで分かっちゃいます。

こんなに怖かったっけ、眼鏡拭き。

だめんずな彼との思い出は綺麗に消えました。メガネの汚れと一緒に。

新しい彼を見つけに行きましょう。

コンタクトに変えて、垢抜けたあとでね。

他社製スマート眼鏡を充電可能

一応、Googleグラスのドックにもなります。

最近エプソンから出たAndroid搭載のスマートグラスMoverioにも早速対応。

そもそもスマートグラスって、ソーシャル性を内包しています。

グラス自身で使用可能なAndroidアプリを活用すればするほど。

メガネケースがソーシャル化する必要もなくなってくるという。

眼鏡が進化するのに反比例して、メガネケースのほうは退化してもかまわない方向へ行かざるを得ない。

にもかかわらず切っても切れない関係。

これが人間なら、お互いに高めあう存在を安易に目指しちゃって無理が出て、意外とあっけなく瓦解するパターンです。

他山の石としておきましょう。

正直な話

こういってはなんですが、ソーシャルメガネケース。

欲しいとはそんなに思えないんですよねぇ。

あんまり魅力も購買意欲も感じないというか。

さんざんこれまでソーシャル化に熱を上げて。

みんなと四六時中繋がれたらどんなに素敵なことかと興奮してきたはずなのですが。

メガネケースにまで求めるのは酷だったのでしょうか?

今となっては風化していくだけの過去です。

記事の出だしから、そもそも気持ちが半分引き気味でした。

その姿勢自体がいけない、と感じているわけではありません。

むしろそんなにやる気なっしんぐにも関わらず。

最後のまとめまで何とか形にしようと頑張るほどに、メガネケースの未来へ何かを期待していたとでもいうのでしょうか。

メガネケースの未来へ。

何この無駄にカッコイイ台詞。

肝心のメガネ本体さえ、今ようやくスマート化の道をゆっくりと歩み始めたばかりだというのに。

先のことなんて誰にも分かりませんよね。

この目に、そう。

千里眼でも備わっていたら、話は別なのですけどっ

よーしオチもついた。

今日のノルマ達成だ。

寝ましょう。

メガネを外して、メガネケースへ入れるのを忘れずにね。