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なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

東京五輪新競技「近代忍者五種」

2020東京オリンピック新種目

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ついに日本の世界的人気職業「忍者」がオリンピック競技化決定

2020年、全世界の自称ニンジャが東京に結集して、世界一の忍者を決定します。

忍び足

抜き足差し足忍び足。忍者は歩く時に足音を消せます。そりゃもう完全にサイレント。

足音を消して歩くのが癖になってる殺し屋一家の息子さんも参加している忍歩き競技。暗殺者として背後からこっそり近づいて静かに仕留めるアサシン業務も隠密の仕事。

刻々と変わる路面状況を読み取って足音を立てずにゴール目指して進んでください。スタジアムのトラック上からスタートして舗装された道路へ出て、ジャリジャリと鳴る砂利道、ガサガサと鳴る草原、パシャパシャと水たまり、パリンパリンと薄氷の上、カランカランと瓦屋根の上、ギシギシと古民家の廊下など、音を立てずに歩くのが困難な道がこれでもかと忍者を待ち受けます。

途中の道すがらに配置されている町人、仕事人、子供、乞食、岡っ引き、黄門様御一行、町人のふりをした将軍様に発見されたら失格です。隠密行動を極めましょう。

手裏剣

手裏剣の大会は実在します。手裏剣打選手権とか全日本忍者選手権大会てすね。オリンピック近代忍者五種は、その公式世界大会だと想像すれば分かりやすいでしょうか。

手裏剣競技も射撃やアーチェリーのように精密測定による採点を行い、不正の入り込む余地がないように実施されます。

ちなみに忍者のコスプレ、いえユニフォームを着用するルールになっています。なんとなく雰囲気を盛り上げるため、ではありません。柔道における柔道着、水泳における水着のように機能上必要だから、でもありません。

忍者っぽい格好をしないと、外国人に忍者だと伝わらないからです。

隠れ身の術

忍び足が聴覚なら、隠れ身の術は視覚から存在を消す忍術。大木や壁面と同じ絵柄の布を隠れ蓑に被って背景と一体化し、気配も消して誰からも気付かれなければクリアです。

オリンピック競技では近代忍術を使ってもOK。つまり、熱光学迷彩の使用を許可します。可視光線だけでなく赤外線センサーにも映らないので、現時点で究極の隠れ身の術といっていいでしょう。

誰からも見つからず隠れ続けるスニーキングミッション、日本でいうかくれんぼに近いオリンピック競技にはすでに「リアルウォーリーを探せ」「親戚かくれんぼ」があります。テクニックを流用できるので、この近代忍者五種へ転向する選手も少なくないとか。

nansense.nan7.net

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空蝉の術

体を攻撃された瞬間、丸太を変わり身にして一瞬で入れ替わる防御系忍術としての空蝉の術

難易度は攻撃の威力、速度、数や大きさに応じて上がっていきます。

江戸時代にも使われた投石や剣撃、他の競技者からの手裏剣、そして火縄銃からの鉛玉を生身にくらってもらいます。ここで選手生命を物理的な意味で終えたくなかったら、空蝉の術で避けてください。

無事に致命傷で済んだら、次は近代の兵器が登場。マグナム、スナイパーライフル、手榴弾、とあるレールガン、マスタードガス、バンカーバスター、レーザー兵器から空蝉の術で身を守ってください。

なお、核兵器は非人道的との見地から、さすがにオリンピック大会での使用は見送られました。

籠絡

ターゲットの人物を色仕掛けで籠絡して情報を盗み出して下さい。敵はお殿様だったり悪代官だったり花魁や町娘など。オリンピック実行委員会が秘密裡に決定して仕込むため性別すら予測不可能。

そのため大将軍のおっさんに忍者男子が小性を装ってご奉仕したり、吉原に売られてきた遊女を女衒から救うためにくノ一が女同士しか知り得ない性感帯を刺激し合って虜にします。新国立競技場の真ん中で観客に凝視されながら

全身をくまなく悪用して重要機密を掠め取ったら、盛大に忍者の正体をバラして驚かせましょう。であえであえ〜と追っ手がかかりますので、まんまと逃げおおせてください。勿論ここで捕まったら失格となり、その後は武家屋敷の地下牢で全部吐くまで凄惨かつ卑猥な拷問が待ち受けています。おお、ひわいひわい、いや、こわいこわい。

この競技、意味的に正確を期すなら近代忍者五種というよりもむしろ近代「忍術」五種と呼びたいところ。そうしなかったのは、世界では「ニンジュツ」より「ニンジャ」のネームバリューが遥かに高いからに他なりません。新種目はピンときてなんぼですからね。

ヘイ、ついにジャパニーズニンジャがオリンピックでファイトするのかい? さすがはクレイジートーキョーだぜHAHAHA〜☆」と喜ぶ欧米人の笑顔に、こちらまで嬉しくなってきますね。