なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

オリンピック新種目!「キスマラソン」!?

f:id:nan7net:20190409205753j:plain

皆さん、キスは好きですか。世界中の人々がキスを大好きなため、この度、オリンピックの新種目として「キスマラソン」が追加されました。

約16日間という期間を設けて、そのうちどれだけの間キスをし続けることができるのかを競います。競技者の耐久性を競う種目となっています。男女のペアでも男性同士でも女性同士でもかまいません。パートナーとの愛を確かめ合いましょう。

実在する耐久キス大会を発展させた世界競技

タイで毎年恒例の「キスマラソン」を知っていますか。どれだけ長い時間キスし続けることができるのかを競う大会です。タイでは約58時間半キスをし続けた夫婦がいます。

この大会を発展させ、世界競技として新たにオリンピックの新種目となりました。ボーダーレスな世界的潮流に則り、ジェンターフリーで参加しやすい競技となっています。

食事中も食事中もトイレ中もキス続行!

唇を離してしまったら「キスマラソン」は終了です。睡眠中であろうと食事中であろうとトイレに行きたいときでもキスを続行しなければなりません。

色々と事前に話し合っておく必要があるかもしれませんね。一見、キツイように思われますがパートナーとの信頼関係、愛があれば乗り越えられるでしょう。

なお食事は口以外から摂取します

この競技のルールとして口から食事をすることを禁止しています。唇を離してはいけないルールですからね。では、どこから食事をしたら良いのでしょうか。

実は、食事は鼻からすることができます。鼻から入れる胃カメラ、難しくいうと経鼻挿入する上部消化管内視鏡ですね。オエッてなりにくいタイプのほうです。流動食と水を鼻から胃に、ダイレクトに流し込みます。

味気ない流動食と水だけで大丈夫なのかと心配されるかもしれませんが、人間は水分だけで1ヵ月くらい生存可能です。しかもキスしてるわけですから、愛があるので大丈夫。

世界一のキスを観戦できるオリンピックが待ち遠しい

パートナーとの愛を確かめることができるオリンピック、とても素敵ですね。パートナーの体力、気合次第でいい記録が出そうです。

オリンピックまでに最高のパートナーを見つけてキスマラソンに参加してみてはいかがでしょうか。真夏の暑い日に二人の熱々の愛を世界中の人々に見せつけてやりましょう。2020年の東京オリンピックが楽しみですね。

生理現象との戦い! 東京五輪新種目「エアサウナ」

f:id:nan7net:20130218181809j:plain

美容に、健康にいいと評判のサウナ。テレビで芸人たちが「暑い暑い!」と滝のような汗を流しているのを見たとき、こう思ったことはありませんか?

「本当に暑いの?」「暑いフリしてるだけなんじゃないの?」と……

近年のエアギターなどの”エア”競技人気もあります。本当は寒い氷点下のサウナ部屋をいかに暑く見せるか。リアクション力が試されるのが、新種目「エアサウナ」です。

いかに寒いサウナ部屋で汗をかくか

この競技最大のポイントは、「寒い部屋でいかに汗をかくか」。普通、寒いと汗なんて出ませんよね。多くの選手に採用されるのは「冷や汗」です。世界中で注目されるオリンピックは一世一代の大舞台、絶対失敗は出来ない!という緊張から滝のような汗をかくというマインドセットは基本中の基本。

緊張に強い選手の場合は想像力を働かせます。ギラギラと太陽の輝く灼熱の砂漠にいる自分を想像することで汗をかくのです。

震えるわけがないサウナだから震えは禁止

寒いと震えてしまうのは生物として当然なのですが、暑いはずのサウナで震えるわけなんてありませんよね?

エアサウナでは、絶対震えてはいけないのです。体に貼り付けた超敏感なセンサーが鳥肌や寒さからの震えをキャッチすると、その時点で選手は失格に!もちろん暑そうに見えないだけでも大幅ポイントダウンです。

生理現象に気合いと自己催眠で抵抗する――生物の本能への挑戦、これこそがエアサウナの本質です。

サウナのあとはお待ちかねの熱湯風呂

氷点下のサウナ部屋から解放された先に待ち受けているのは、おなじみ「熱湯風呂」。その本当の温度は、審判しか知りません。たとえ普段の入浴時の温度からすれば水風呂というような温度であっても、氷点下の世界から飛び込めばさながら地獄の釜かもしれません。

水風呂だったとしても大げさに暑いフリをするか、熱湯風呂だったとしても平然と我慢をするか。その判断は選手個人に任されています。この熱湯風呂タイムのリアクションも当然採点対象です。

オリンピック会場で健康になろう

エアサウナ会場はオリンピック閉会後、ごくごく普通のサウナ施設として一般開放されることでしょう。オリンピック会場跡地は巨大なスーパー銭湯と化し、新たな東京観光名所間違いなしです。

エアサウナで勝ち上がるためのポイントは、自己催眠力と毛穴を自由自在に操る技能。普段からホンモノのサウナや熱湯風呂を利用して訓練していくことが重要です。

これぞ逆転の発想!オリンピック新種目、逆競歩!!

f:id:nan7net:20150611185935j:plain

オリンピック。人類は、いかに早く走り、いかに高く飛べるかを競い合ってきました。そんなオリンピックの新競技で提案したいのが、文字通り逆を行く「逆競歩」。

競技人口が多いほど、そのメダルには価値が出てきます。ならば、いかに遅く歩くかを競う「逆競歩」ならば、参入障壁も低そうで競技人口が多いはず。つまり、これを制したものは「キングオブオリンピック」と言っても過言では無いのではないでしょうか?

ルールは競歩の逆。ゆっくり50km歩きます

ルールは競歩の逆で、いかにゆっくり50kmを歩けるかを競います。あまりのゆっくりさに、止まって見えますが前に少しでも進まなければなりません。これは簡単なように見えて難しいです。あくまでも競歩ですので、足は地面についていなければなりません。

両足が離れたら、審判から警告されてしまいます。さらに、前脚は接地の瞬間から地面と垂直になるまで膝を伸ばすことが必要になります。これも、守らなければ反則です。実際にやってみるとわかりますが、これを「ゆっくり」するとなると、超難しいです。

完全に立ち止ったら失格! 転倒、寝落ち、逆走もアウト

さて、この「逆競歩」にはなかなか侮れないルールがあります。失格事項として「完全に立ち止まる・転倒・寝落ち・逆走」があります。ゆっくり歩こうとすると、この失格事項のどれもに陥るかもしれません。

特筆すべきは寝落ちと逆走。ゆっくり歩きすぎるあまり眠気に襲われ、朦朧として方向感覚が鈍り、いつの間にか体が回転していて別の方向に歩き出す、なんてことにならないように注意しましょう。

トイレの寄り道は競歩と同じく、失格にならずセーフ

しかしこの「逆競歩」には、失格にならない例外ルールが存在します。それは競歩と同じく「トイレの寄り道は、失格にならずセーフ」です。この競技の最も過酷な点は「競技時間の長さ」でしょう。そうすると、トイレには確実に行きたくなるので、そこだけはセーフです。このトイレのロス時間をいかに使うかがカギとなるでしょう。

なにせ逆競歩の制限時間は開会式終了後から閉会式直前までの約17日間ですから、歩きながら食事、トイレ、睡眠を済ませなくてはいけません。人間、その気になれば歩きながら寝ることもできるものです多分。

オリンピックに必要な視点の転換

さて、この「逆競歩」いかがでしょうか?オリンピックの歴史を省みると、常に限界への挑戦がありました。しかし、限界というのはスピードや強さだけではありません。弱さ、遅さを競い合う競技が、この速さが第一となった情報化社会へ一石を投じることになるでしょう。

弱さを知る人が、本当に強い。遅い人がいて、速い人も分かる。そんな大切なことを忘れてしまった人類にとって、多くの学びがある競技こそこの「逆競歩」なのです。