なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

生理現象との戦い! 東京五輪新種目「エアサウナ」


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美容に、健康にいいと評判のサウナ。テレビで芸人たちが「暑い暑い!」と滝のような汗を流しているのを見たとき、こう思ったことはありませんか?

「本当に暑いの?」「暑いフリしてるだけなんじゃないの?」と……

近年のエアギターなどの”エア”競技人気もあります。本当は寒い氷点下のサウナ部屋をいかに暑く見せるか。リアクション力が試されるのが、新種目「エアサウナ」です。

いかに寒いサウナ部屋で汗をかくか

この競技最大のポイントは、「寒い部屋でいかに汗をかくか」。普通、寒いと汗なんて出ませんよね。多くの選手に採用されるのは「冷や汗」です。世界中で注目されるオリンピックは一世一代の大舞台、絶対失敗は出来ない!という緊張から滝のような汗をかくというマインドセットは基本中の基本。

緊張に強い選手の場合は想像力を働かせます。ギラギラと太陽の輝く灼熱の砂漠にいる自分を想像することで汗をかくのです。

震えるわけがないサウナだから震えは禁止

寒いと震えてしまうのは生物として当然なのですが、暑いはずのサウナで震えるわけなんてありませんよね?

エアサウナでは、絶対震えてはいけないのです。体に貼り付けた超敏感なセンサーが鳥肌や寒さからの震えをキャッチすると、その時点で選手は失格に!もちろん暑そうに見えないだけでも大幅ポイントダウンです。

生理現象に気合いと自己催眠で抵抗する――生物の本能への挑戦、これこそがエアサウナの本質です。

サウナのあとはお待ちかねの熱湯風呂

氷点下のサウナ部屋から解放された先に待ち受けているのは、おなじみ「熱湯風呂」。その本当の温度は、審判しか知りません。たとえ普段の入浴時の温度からすれば水風呂というような温度であっても、氷点下の世界から飛び込めばさながら地獄の釜かもしれません。

水風呂だったとしても大げさに暑いフリをするか、熱湯風呂だったとしても平然と我慢をするか。その判断は選手個人に任されています。この熱湯風呂タイムのリアクションも当然採点対象です。

オリンピック会場で健康になろう

エアサウナ会場はオリンピック閉会後、ごくごく普通のサウナ施設として一般開放されることでしょう。オリンピック会場跡地は巨大なスーパー銭湯と化し、新たな東京観光名所間違いなしです。

エアサウナで勝ち上がるためのポイントは、自己催眠力と毛穴を自由自在に操る技能。普段からホンモノのサウナや熱湯風呂を利用して訓練していくことが重要です。