フタが取れなくでお困りの方のために、新しいサービスが誕生しました。
どうして今まで存在しなかったのか不思議でなりません。
毎日毎日、日本、いや世界中で、ビンとかのフタが開かなくて困っている人が何千、何万人といるに違いないのに。
もう固く閉まったフタを無理やり開けようとして、手の皮膚を微妙に擦りむいてテンションが若干下がることもありません。
ペットボトルのキャップから原子炉のフタまで。
開かなくなった固いフタのことならおまかせ。
あなたに代わって、開けましょう。
パカーッとね。
ペットボトルのフタ開け依頼は日常茶飯事
プラスチック製のフタでも、変に固く締まっちゃうと非常に開けにくくなるときがあります。
温度変化とかでも変わりますね。
意外と手こずるものです。
キャップに輪ゴムを巻き付けて捻ると、手との間に抵抗が増えて滑らなくなり、回しやすくなります。
それでも開かないようでしたら、あなたに代わって開けましょう。
ごはんですよ系ビンの蓋開けは切実な問題
ごはんですよ、美味しいですよね。
そう言ってたら、食べたくなってきました。
もう今夜のディナーは決まりですね。
ごはんですよと、ごはんです。
ガラスのビンに対する金属製のフタは時として鬼のように頑固な守りに徹することがありますね。
フタが開かなくなったら、まずはお湯に付けてみましょう。
熱で膨張、収縮したフタや内部の気圧の変化で緩みやすくなります。
それでもダメなら、ふちの部分をテーブルの角や床などの堅い場所にガンガンと打ち付けるようにしてぶつけましょう。
嘘のように簡単に開くことがあるそうです。
似た商品に、ジャムや漬物のビンもありますね。
じゃあ、晩ご飯には漬物と、ジャムも追加ということで。
近寄れない原子炉のフタも開放代行
原子炉の格納容器・圧力容器のフタともに対応致します。
メルトダウン中だろうとメルトスルー後だろうと、固いフタ開け代行ビジネスにおいては通常業務の範囲内です。
重機、遠隔操作ロボット、人力を駆使して上蓋の開口を目指します。
担当者の代わりに。
通常ですと現場のアセスメントや重機の配備のために、ふた開放の作業開始までに平均して20営業日程度を頂いております。
お急ぎプラン「ふた楽」をご利用になられますと、なんと最短で5営業日以内に現場へ駆けつけ、ただちに作業へあたる事ができます。
原子炉のフタを開閉する権限が現在、原発の所長にあるか、総理大臣にあるか定かではありませんが。
ご自分が該当すると自覚なされている方は、是非ご検討ください。
ワインのフタは抜き又は押し込みを選択可能
柔らかい樹皮で出来たコルク栓はワインのビンに使われています。
近頃のワインには、形はコルクでも素材にゴムを使った栓もあるようですね。
が、その抜けにくいことといったらもう。
てこの原理を使って非力な女性でも簡単に開けられるコルクスクリューが便利です。
あのぐるぐるのトゲの刺さり具合が浅くて、コルクが途中で砕けて上半分だけが抜けてしまったときは悲しかったです。
下半分のコルクに再度コルク開けを挿して同じように引き抜きましたが、数粒のコルク片がワインボトルの中に入ってしまいました。
ただでさえワインはしゃれおつに楽しむ飲み物。
スマートにコルク開けを決めて、あなたの品の良さをソムリエばりにアピールしましょう。
開けるのは代行スタッフですけどね。
かさぶた剥がし代行にも快く対応
フタといえば、かさぶたもそういえばフタですね。
一見してダジャレっぽいですが。
出血に栓をしてるという働き方は正にフタそのもの。
ご自分で剥がす度胸に欠ける方で、なおかつ瘡蓋を剥がした後に出来るかもしれない傷跡を了承できる方のみご利用をお勧めします。
目の前で、あなたのかさぶたをゆっくりと、ぺりぺりと、反応を伺いながら剥がさせて頂きます。
もしも途中で治りかけの傷口から再出血し始めそうになり次第、大変不本意ではありますが代行作業を中断させて頂きます。
瘡蓋をという名のフタを開けたいのは山々ですが、お客様の御身に一大事などあってはならないこと。
代行費用の支払い能力に関わりますからね。
一介のフタ開け代行業者にすぎない不肖ですが。
お体を労わりたいという気持ちは変わりません。
身体だけじゃありません。
もっとフタ開けスキルを磨いて磨いて、いつしか。
そう、固く閉ざされた心のフタを開けてあげられるように。
なんないかなあなんて。
おっと、そろそろ晩ご飯の用意しなきゃ。
ワインとごはんと、ジャムだったっけ。
わくわくしますね。
ワインのコルクとジャムのフタ?
あ、自分で開けられるので大丈夫です。
でも、開けてあげる? って気持ちだけで、嬉しいものですよね。