なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

借り物競争? いいえ、オリンピック新種目「借られ物競争」


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一度は「オリンピックに出場してみたい!」と思ったことがあるのではないでしょうか? その夢を簡単に楽しく叶えられるかもしれない新種目「借られ物競争」が近々オリンピックに登場するかもしれません。

「借られ物競争」は、練習不要、高い身体能力不要、男女差も年齢差もほぼ関係ありません! 必要なのはただ一つ「運」のみ! それでは「借りられ物競争」について具体的に妄想していってみましょう。

借りる相手はスタジアム内の全観客

基本的なルールとしては、運動会などの「借り物競争」を想像していただければよいでしょう。選手はピストルの合図とともにトラックのスタートラインから走り出し、「借りる物」を指定する紙が置かれた場所までダッシュします。

紙を広げて「借りる物」を確認したら、スタジアムの観客席に走り寄り、指定の物を持っていそうな人を探します。このあたりも一般的な運動会と同じですね。対象はスタジアム内の観客全員です。

より多く借られた観客の国に金メダル

順位は、全てのレースが終えられた後で、借られた回数が多かった観客の国籍がどれかによって決められます。つまり、勝敗を決めるのは「借りる選手」ではなく、「借られる観客」の国籍です。それで競技名が「借られ物競争」なのです。

借られた数が多い順で順位が決まる、ありそうでなかったこの斬新な競技。自分の国に金メダルを取らせるために、より多くの自国民をスタジアムに送り込みたくなりますね。観客数はオリンピック成功のためのバロメーターですので、その貢献につながる競技であるといえるでしょう。

色々な物を持参して五輪観戦しに行こう

金メダルを取るためには、組織的に様々な物を用意していく必要がありそうです。「借られ物競争」の観客席の券をゲットした暁には、おなじみの日常品はもちろん、他の国が思いつかないような珍しいものや意外な物、あまり人が持っていないような貴重な物を取り揃えてスタジアムに出かけましょう!

新競技として採用された年は、傾向がつかめず対策が難しそうですね。SNSなどを活用して組織的に物を用意することも作戦としては必要かもしれません。

オリンピックの架空新競技「借りられ物競争」とは?

「借られ物競争」は、参加する選手の国籍は全く勝敗に無関係の、「借られた観客」が多い順で勝敗が決まるオリンピックの新競技です。したがって、この競技に勝利するためには、考え付く限りの多くの種類の物を組織的に用意してスタジアムに観戦しに行く必要があります。ヤマを張るか、バランス良く多様なアイテムを用意するか、戦略を試されます。

ちなみに金メダルは優勝した国の全観客に授与されます。何千枚という枚数になるでしょうか。たまりませんね。

何か一つ物を持って行けば参加できる狩られ者、いえ、借られ物競争。老若男女だれでもオリンピックに参加してメダルをゲットできるかもしれない競技があったとしたら、オリンピックがより身近に感じられ、開催が今よりももっと待ち遠しくなるかもしれませんね。