はあ。
帰省。
お盆も近いですしね。
まだ6月?
そんな、2ヶ月なんて、あっという間ですよ。
これまでの数十年の人生だってあっという間だったでしょう?
なんて風に考えてると、帰省するのもめんどくさくなってきて。
正直。
正直な話ですよ。
帰省、めんどくさい。
と思ってる人。
絶対、多いと思います。
そんなものぐさな皆様のために。
帰省代行サービスなんてあったら、ご好評を頂けそうですね。
こんな私なんぞが簡単に思い付くようなサービスですから。
すでに他の誰かが思いついて、今ごろ実現していることでしょう。
まあ、ここでないものねだりしても仕方ありません。
年賀状もお歳暮もめんどくさいですが。
郵送すれば済むんだから簡単でラク。
でも帰省は自分の肉体を膨大な時間とお金と運動エネルギーを浪費して。
実家という秘境まで運搬しなくてはなりません。
ゲームだったら一度訪れた町に一瞬でワープできるのにね。
そんなめんどくさい帰省の世界一を2020年に決めましょう。
オリンピック開会式が終わったと同時に、各選手一斉に会場を出発となります。
この競技へ出場される選手は、一路、実家を目指してください。
あ、帰省なので、お土産は忘れずにね。
世界中のオリンピック選手がひたすら実家を目指す
帰省競技の勝利条件はシンプルです。
誰よりも早く、実家に帰省する。
ヨーイドンでスタートし、自分の実家の玄関に最初にゴールしたら金メダル。
そのためならば犯罪以外のどんな手段を使っても構いません。
空港までの道路が混雑していたら、映画のロケという名目で礼金を支払って貸切にしてもいいし。
飛行機のチケットが取れなかったら、プライベートジェットを発着させたって良いんですよ。
富裕層にとっては、日常的な出来事です。
一人一人、ゴールへの距離が異なるかけっこのようなもの。
たいした違いではありません。
自国内のアクセスが不便なのは、それは誠に残念ながら不可抗力。
オリンピックは、総合的な国力の発露の場でもありますゆえ。
陸海空について、日頃からのインフラ整備力がモノをいうことでしょう。
凝った帰省土産で魅せプレイしよう
普段、手ぶらで帰省なされる人も、本競技に選手として出場するからにはきちんと手土産を届けてもらいます。
なにせ、東京オリンピックですよ。
オリンピック鳩サブレに、オリンピックひよこでしょ。
あと、オリンピックハチ公サブレね。
お土産に困らないのが、逆に困る位。
これがルールでおみやげを不要にしてしまうと、オリンピック会場から自宅への単なる帰宅となってしまって、競技としてもショーとしても非常につまらなくなります。
金メダルに関係するのは確かに帰省の先着順ですが。
お土産物のチョイスは、選手自身の今後の広告塔としての魅力に繋がってきます。
つまり、スポンサーの眼に止まりやすくなりますから、いかに個性的で両親を喜ばせられるお土産を持参するか。
大会終了後に自立した身の振り方をお考えなら、よく吟味してねということです。
かといってコカ・コーラ一箱とかマクドナルドのクォーターパウンダーをテイクアウトして持っていくのは、あざとすぎて逆効果ですけどね。
各帰省選手の実家には、IOCの審判がゴール判定するために待機しています。
お茶の間でご両親とミカンでも食べながら、テレビの前で帰省選手の活躍を談笑していることでしょう。
実家にゴール後、入賞者は授賞式出席のため再び会場へGO
無事に誰よりも早く帰省し、一位の喜びをご両親と分かち合ったのもつかの間。
まだ競技は終わっちゃあいませんよ。
見事1位から3位に入賞された帰省選手の皆様。
メダルが欲しかったら、授賞式会場まで直接取りに来てくださいね。
というわけで、今から出発しましょう。
オリンピック会場へ。
トンボ帰り?
メダリストが開催国へ移動するんですよ。
凱旋、と呼んでほしいですね。
あー、方向が逆かな?
細かいことはいいんです。
結果を出した人こそ、みんなが求める真実。
客観的に見たら実家とオリンピック会場を、単に2往復しただけであるかのように見えなくもありませんが。
意味合いは全く異なるのが、他の既存競技と違うところ。
1度目の帰省はあくまで競技としての形式上の帰省です。
お土産はスポンサーを意識した計算ずくの一品であって、これといって真心がこもっているわけではありません。
それでもご両親的には色んな意味で嬉しいことには変わりませんけど。
2度目の帰省。
メダリストだけに許される、至福の時が訪れました。
お土産は本物の金メダルか、銀メダルか、銅メダル。
他には何も要りませんよね。
オリンピック期間中で競技継続中にもかかわらず普通に実家に帰れる選手なんてさ。
普通、ありえないじゃないですか。
親孝行もできて、メダルも持ち帰れて、IOCの審判員と裏話トークもできる。
平和だけでなく、親子愛にも貢献できる競技としての帰省。
次の2020年開催オリンピックが東京という全世界へアクセスしやすい立地なのは、偶然ではありません。
世界最強の帰省を楽しみにしていましょう。