なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

新種目「無気力試合」が2020年東京五輪で人気種目に


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スポーツ競技には時として、負けたほうが有利になる状況が発生します。

一概にルールの不備というわけでもなく、他の選手とのポイント差や同じチーム同士の対戦時など、原理的に起こり得てしまうのです。
まっとうな選手ならスポーツマンシップに則り、たとえ負けるつもりや消化試合でも全力を出して闘うものなのですが・・・

世界には、どうもスポーツマンシップを持ち合わせてないプレイヤーが若干名おられるようで。
どこの国とは申しませんが。

無気力試合を自覚していなくても、自覚していながら知らないフリをしていても同じです。
もはや健全なスポーツではありません。

勝つ上でルール違反にならなければ何をしても良いという考えは、モラルの崩壊を招きます。
さぞ各国の思惑が工作、いや交錯することでしょう。

意図的にエラーする

無気力試合の基本技ですね。
飛んできた玉をあさっての方向に打ち返す、もしくはわざと見逃す。

攻めてきた攻撃を避けない、雑に避けて相手に得点を入れる。
混戦状態で防御に手を抜く、オウンゴールする。

的に当てないで、わざと外す。
素人目に見ても不格好で美しくない演技をする。

これらは全て、無気力試合競技上では有効な技としてカウントされます。

だらしなく、やる気なく、無気力に見えれば見えるほど高得点。
スポーツマンシップ? なにそれ、美味しいの?
無気力プレーのコツコツとポイントを稼ぎましょう。

相手選手のせいに責任転嫁

すぐ人のせいにする。
一種の特殊な人達が顕著に備えている仕様ですね。

まったく迷惑千万な話ですが、無気力試合競技に向いている性癖といえるでしょう。
素直に負けるのではなく、対戦相手のせいだと審判に抗議した上で、それが受け入れられずに納得の行かない敗北を演出する高等テクニックです。

この責任転嫁技の難しい点は、万が一クレームが認められたら勝利してしまう危険性を孕んでいる所。
無気力試合競技では、勝ってしまうと失格です。

わざと微妙な判定を誘導し、ジャッジへ本気の抗議をするという難易度の高さとリスクを負っているだけに、責任転嫁を経由した無気力試合が決まれば高得点が期待できます。

積極的に狙っていくとよいでしょう。

ただし路面や空調など施設のせいにするのは、諸刃なのでよく考えて使うべきです。
人間相手の抗議と異なり、調べれば確実に正誤がはっきりしてしまいます。

無効試合、再試合や自チームの得点に修正されるなど、自分に有利になってしまう可能性があるため、設備の不備を追求するというテクニックは慎重に行いましょう。

八百長試合として誤解されたら失格

無気力試合は客観的に見て、相手チームと密約を疑われやすい行為になりがち。
この競技はあくまで無気力なプレーを評価するシステムなので、八百長か真剣勝負かといった問題は関係ないのです。

にもかかわらず、たとえ味方同士の対戦であっても八百長と看做された状態は、無気力試合の面白さに水を差されたも同然。
スポーツマンシップに則っているはずの試合においてこそ、無気力なプレーは映えるのです。

お互い真剣に、やる気の無さを魅せつけ合いましょう。

過去のオリンピックでも、毎回のように無気力試合は行われてきました。
しかしそのプレーに対しては卑怯だとか、オリンピックを愚弄しているといった当たり前で面白みのない扱いしか受けていません。

次期東京オリンピックで無気力試合が正式競技化されるにあたり、心当たりのある選手は今から無気力テクニックに磨きをかけていることでしょう。

ぜひ本気で、最高のコンディションで、全力を振り絞った無気力試合を届けてほしいですね。