ついにオリンピック招致そのものがオリンピック競技として確立へ。
次期オリンピック候補地を決める種目が誕生しました。
ご承知の通り、オリンピック開催地を争う戦いは年々、激化の一途。
このバトル、もはやスポーツの一種といっても差し支えないクオリティにまで奥が深くなりつつあります。
そもそもあらゆるスポーツの根底に流れる原理は、人間の闘争本能。
闘いに、ジャンルや形式の決まりはありません。
オリンピック競技という闘いの舞台を決める闘いがオリンピック競技になる、というトートロジー。
開会式が始まる何年も前に決勝戦が行われ、全ての決着がつく唯一の競技。
各国のプレゼンテーション能力が試されることでしょう。
原稿を見ず、安全性を強調して信頼を獲得
スピーチ中、下を向いて手元の原稿を見ながら話すなんてもっての他。
そんな状態でしゃべったって望みはありません。
何かを伝えたいときは相手の眼を見て話す。
コミュニケーションの基本ですね。
なお、男が背中で語るのは例外です。
うつむいた女の涙もそうです。
恥ずかしがり屋な私も例外中の例外で、人と眼を合わそうものなら脱兎のごとく巣穴のマンションへと帰りたくなります。
人前で話す位なら壁と話してるほうが幸せです。
あと、流暢な英語は必須スキルです。
応用として、母国語と英語を組み合わせて開催国のイメージを印象付けるスピーチもアリですね。
情勢不安を表に出したスピーチは問題外
完璧に平和な国家は、悲しいかな存在しません。
どんな国でも、治安情勢に大なり小なり不安を抱えているものです。
オリンピックを誘致するにあたって、多少の問題はあって当たり前のもの。
オリンピック開催を期に、国民一丸となって平和を目指しますといった自己中心的なロジックは本末転倒ですね。
過去には、自国の経済不調を人質にとったような上から目線スピーチで自爆した国もあるとかないとか。
お気持ちは分かりますが、何事においてもテイクではなく、ギブから入るようにしてみましょう。
ちょっとは紳士的に映りますよ。
大分市の固有技「お・も・て・な・City」
日本の決め技「お・も・て・な・し」は、2013年アルゼンチンのブエノスアイレスにて開催されたIOC総会の場で日本の伝統芸能としてお披露目され全世界に認知されました。
技術点、演技構成点、美しく憂いを湛えた垂れ目点ともに歴代プレゼン最高の実績を残して2020年のオリンピックを東京にもたらした光景は記憶に新しいですね。
この技、派生した形で古来より日本各地に伝わり、今も現存する市区町村があります。
大分県大分市では、大分を満喫して頂くために日常的な頻度で「お・も・て・な・City」と謳っています(眉唾)
し、とシティをかけて、おもてなしする市ですよという洗練された広報活動の一環ですね。
ずっと大分に住んでいるけど、聞いたことない?
た、たまたまじゃないですかね。
札幌市白石区の固有技「お・も・し・ろ・い・し」
札幌市白石区の公式キャッチフレーズだそうです。
「面白い」と「白石」を足して「おもしろいし」なんでしょうか?
在住する白石区民は2020年までにマスターしましょう。
次に白石区へ誘致するときに是非、使いましょう。
札幌市では過去、1940年に冬季五輪が開催されました。
実はこの同じ年、東京でも夏季オリンピックが予定されていたんですよね。
その後、1964年にめでたく最初の東京オリンピックが開幕しました。
同じ都市での五輪開催は珍しいことではありません。
ロンドンやパリなどでも複数回ありましたし、まもなく東京も仲間入りします。
札幌も誘致プレゼンで「お・も・し・ろ・い・し」が炸裂すればきっと。
ワンチャンあるで、これ。
ちなみに、地元民は札幌市白石区にある「南郷7丁目」を略して。
「なんなな」と呼んだりします。
どーっかで聞いたことがあるような・・・
思い出してもしょうもない、どうせナンセンスなことに決まってるんですけどね。