なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

本当にコワイ次世代スマートテレビが搭載する6つの恐怖機能


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テレビって、なんか怖いじゃないですか。
そこにあるっていう、もうそれだけで恐い。

電源がついてなくてもコワイ。
むしろ何も映っていない真っ黒な画面に、何かが映りそうでこわい。

今は無き放送終了後の砂嵐のノイズ映像なんて絶対に別の世界と繋がってる。
チャンネルを替える時、一瞬サブリミナル的に写っちゃいけないものが写りそうで見てらんない。

ましてや画面から手が出たり、ビデオが勝手に動いたり、無理ムリ耐えられない。

こわいなぁ、こわいなぁ。

時代は次世代に変わり、地デジになり、4Kから8Kに進化しようとしていますけど。
どんなにスマートなテレビになっても、こわいものはこわいです。

むしろ一層さらにコワくなってませんか。

ちょっと、このスマートテレビって・・・

1. 電源が勝手に付いたり消えたり・・・

テレビの電源が、ひとりでに怨・・・いえ、オンになります。

住人は何もしていないのに、です。
一体、どんな存在の仕業なのでしょうか。

リビングのテレビに勝手に電源が入ったとの目撃例が報告される時間帯は朝の起床時間付近が多いそうです。

一方、夜の就寝時間帯になると画面が突然真っ暗になり、テレビに住人の姿が反射して映りこんだとの情報も寄せられました。

まるで視聴者が電源をオン、オフする手間を省こうとでもいうかのような振る舞い。

この現象が故障である可能性についてテレビメーカーに問い合わせたが「仕様です」と繰り返すのみで、それ以上の詳しい情報は得られなかったといいます。

絶対多分、この世のものじゃない。

2. 誰がリモコンを持っているか言い当てられ・・・

信じられない光景が目撃されました。
リモコンを手に取った瞬間、テレビ画面に自分の名前が表示されたというのです。

なぜ機械であるテレビに、人間を見分けられたのでしょうか。
まるで、物言わぬテレビがこちらを見ているかのような恐ろしさを感じます。

そういえばテレビを購入した当初、最初にリモコンから家族の氏名を自分で入力させるようなナビゲートが画面に表示され、わけもわからず全員分登録したらしいのです。
混乱した人間の心の隙間に入り込んでくる所業、この世のものとは思えません。

まるでリモコンに指紋認証機能が搭載されているかのような錯覚を感じます。
そうしてチャンネル変更者を特定し続けることで、何を企んでいるというのか。

変だなぁ、変だなぁ。

3. 観たいチャンネルに突然変わり・・・

と、その時。

チャンネルが勝手に変わりました。

全く、これ以上人間を怖がらせて、スマートテレビは一体何がしたいのでしょう。

しかもランダムに変わるのではなく、先週観てたドラマの続きとか、興味のあるタレントが出演する番組が始まると同時にチャンネルが自動的に切り替わっているようです。

日頃から人間の趣向を監視しているとしか思えません。
閲覧した番組内容と視聴時間帯を記録して、さらにリモコンの指紋認証から個人を特定までしている可能性があるなんて。

いやーあるんですねぇ。こーゆー話。

4. 知らないうちに番組が予約録画されて・・・

あなたの知らない間に。
ビデオへ番組が録画されていたとしたら。

最近はHDDレコーダーで保存するでしょうか。
どちらにしても、怖いのは同じことです。

興味がある番組だけが録画されるんです。
不在時だろうと、漏れなく。

観れば観るほどテレビが学習して、好みを把握していくかのような距離の近さ。
ファンですか。ストーカー化しかけてる熱烈ファンなんですか。

他の番組を観ている時でも、裏番組録画機能を使ってひっそりと保存してきます。
ここまでくると、何を信じていいのか分かりません。

録画した番組を再生する瞬間が、フゥーって意識なくなるくらいにコワイですね。
この世ならざるものが映っていたら、絶対きっと腰抜かしますもん。

5. 突然、携帯にメール着信が・・・

スマホに番組開始を知らせるメッセージが届きます。
差出人は身に覚えの無いメールアドレス。

はたして、誰が送ったメールなのかなと。
家族に尋ねても、心当たりはないというじゃないですか。

メールの内容にある番組を観ようとテレビに眼を向けると、偶然その番組が始まろうとしていて。
これは一体、どんな偶然なのだろう。

もしかすると、その土地に代々住んでいた何者かが見逃した番組を映して欲しいと願ったからかもしれない。

背筋がゾクッとしてきますね。

うふふ。

6. 恐怖映画を鑑賞中に照明が消えたり台所から物音が・・・

ある夜、リビングで恐怖映画のDVDを観てたらですね。
いきなり天井の蛍光灯がフッと消えたんですよ。

誰かが消したのかと思ったんですけども。
今この家にいるの、自分だけだったんですよね。

もう、気味が悪くて。
映画の中でもちょうど暗闇に入った場面だったから、部屋がまっ暗くなっちゃって。

その次のシーンでバーンと幽霊が登場して、主人公も悲鳴をあげちゃったもんだから心底ビックリしました。
むせてノドがつまって、咳き込んじゃったんです。

その時ですよ。

背後のキッチンから、ゴトン、と重い音が聞こえたんです。

おわかりいただけただろうか・・・

誰かいるの、と思って振り返っても、居間から台所まで真っ暗だから全然よく分からない。
しょうがないから、怖いなぁと思いながら近くまで歩いて確かめに行ったんです。

探してみたんですが、何か落ちたような形跡は見つかりませんでした。
おかしいなぁと思って辺りを見回していると、またゴトッと音がしたんですよ。

今度はもっと大きい音で、すごく近くだったから分かりました。
で、謎の音の正体を突き止めましてね。

冷蔵庫でしたよ。
自動製氷機が氷を作ってた音でした。

なぁんだぁー驚かせないで欲しいな、と・・・胸を撫で下ろしかけましたが。

でもやっぱりおかしいんです。
だって冬の間は使わないと思って自動製氷機能は停止に設定していたし、そもそも給水タンクに水も入れてなかったんですから。

そこで喉が渇いてることに気付いたんです。
ホラー映画で口の中がカラカラだった上に、突然部屋が暗くなったもんだからプレッツェルが喉に詰まりかけていたことに。

もしかすると心優しいスマートテレビが、冷たい飲み物を差し入れたい一心で、冷蔵庫の製氷機を動かしたのかもしれないですね。
家電同士、ユビキタス的に連携して。

咳払いの音まで、スマートテレビの耳には届いていたかもしれません。
ということは生活音だけでなく、おそらく普段の家族同士の会話も、何らかの恥ずかしい音も、全部筒抜けなのでしょうか。

まあ細かいことは置いときましょう。
今夜はスマートテレビが作ってくれたアイスボールを入れた今流行の竹鶴ハイボールで乾杯。

やはりマッサンブランドは美味しいですね。
すぐ飲み干してしまいました。

おかわりいただけるだろうか・・・