なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

不倫発覚保険があればバレても多少は安心


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不倫、ダメ、絶対。

はい。

それはそれとして。

不倫が良いことか悪いことかなんて、一概に割り切れないのが大人の恋愛というものですよね。

とか軽々しく言ってみたりして。

今回ご紹介する保険は、ちょっと生々しいかもしれません。

不倫発覚保険は、自分が不倫していて、それが周囲にバレた時のための保険です。

あの、してるわけじゃありません、私は。

ホントホント。

仮の話です。

あったらいいな、でもおおっぴらに欲しいとは言えない、そんなタブー化された不倫という文化に対する補償サービスのご提案です。

社会通念上、既存の保険会社には絶対に販売できない全く新しい保険であると自負しております。

配偶者に不倫されたくない人のための保険ではありません。

何かの過ちで起こってしまう自分の不倫を推奨したり、未然に防ぐものでもありません。

現在進行形の不倫について、誰かに悟られてしまった時に備える保険です。

くれぐれも誤解なきよう。

加入条件は既婚者で、かつ自分が現在不倫まっ最中、当分この先も不倫関係を止める気が無い人です。

皆様の中に心当たりのある人がいないことを、適当に祈っております。

バレた対象によって異なる保険金支払額

配偶者にバレるのと、会社の同僚にバレるのでは意味合いというか、リスクが全然ちがいますよね。

リスクとは、つまりダメージです。

どうでもよい人に不倫がバレても痛くも痒くもない。

よって、支払われる保険金はとても安いです。

では最も金額が高くなるのは、やはり配偶者…と限りません。

不倫相手が、あなたの勤める会社の既婚の上司だったら。

相手の配偶者にバレたら、上司にとってあなたは厄介者となり、ただ別れるだけでは済まずに会社を辞めてもらいたいと打診される展開が目に浮かびます。

会社を辞めさせられたら当然自分の配偶者の耳にも入ります。

仕事と不倫相手と配偶者、全部を一度に失うかもしれません。

さすがにこれはダメージが大きいといえるでしょう。

今後なにを希望に生きていくつもりなのかと。

不倫発覚保険は、家庭も収入源も無くしてすっからかんになったあなたを救います。

支払われる保険金は、当分の生活の足しにはなるでしょう。

失われた心の隙間を埋めるには全く足りないでしょうけど。

普通の保険と同じく行われる過失相殺

あなたにも落ち度がある場合、マイナス評価となって減額されます。

携帯電話に暗証ロックをかけていなかった、目撃が予想される近場のホテルを利用した、などですね 。

あまりにもスキだらけで、誰が見ても不倫してるとバレバレな振る舞い方をしていると、場合によっては保険がおりません。

開き直るなど、もってのほかですよ。

可能な限り目撃者や痕跡を残さないよう、慎重かつ用意周到に不倫しましょう。

そして墓場まで持って行きましょう。

当たり前の話ですね。

逆に、誰かに頼まれた興信所によって暴かれた既成事実なら、過失無しと認められて満額おりるケースもあります。

その辺も、やけに本物の保険チック。

保険金詐欺事例はオフィシャルサイトでイニシャルトーク

不倫発覚保険金詐欺。

当事者同士で申し合わせた上で、不倫がバレたという修羅場をでっちあげる。

そうして不当に保険金を詐取せしめようとするケースが後を絶ちません。

そもそも不倫という不貞行為の一線を越えたもの同士ですので、グレーゾーンへ踏み込む抵抗が希薄になってしまう、なんて傾向があるとは思いたくないものです。

お気の毒ですが、ウソの発覚演出は詐欺行為であることに変わりはありません。

不倫発覚保険では独自の再発防止策を講じています。

保険金詐欺を未然に防ぐため、不倫発覚時の状況報告に一定の虚偽や矛盾が含まれると判断した場合は、公式サイト上にて事案の経緯をレポートします。

手口を公開することで、小手先のカムフラージュはお見通しだぞ、と牽制します。

さすがに実名報道は致しませんので、ご安心下さい。

個人情報保護法に抵触しないよう、イニシャルトークと架空の地名、店名に加工します。

当事者が読めば自分達のエピソードだと理解できるでしょう。

一見、守秘義務的な意味でも問題がありそうです。

しかし、この方針に関しては契約時に合意がなされています。

小さい字で書かれた約款の隅っこのほうにさらに小さく明記されておりますので、気になる方はご確認を。

泥沼の慰謝料裁判にはノータッチ

なお、不倫発覚後に突入するであろう泥沼の慰謝料裁判の結果は考慮されません。

自分および相手の性別、不倫相手の婚姻有無によっても支払額が異なります。

両者とも既婚者であった場合、両成敗ということで慰謝料請求が相殺され、不倫リスクが小さくなることがあります。

先入観から思い込むなら他の女性に手を出す男性のほうが大抵悪いような気がしますが、近年は外向きに積極的な熟れた人妻の方も少なくなく、やはり一概に男性だけを断罪するのは片手落ちかもしれません。

その辺は文脈とか順番とか、あと気持ちという他人には不透過な仕組みが絡み合って結局、泥沼化しがちなものです。

そして長期化するほど裁判費用もかさむと。

青天井ですね。

これが自動車の対人賠償保険なら最大1,000万円まで保証とか、無制限、と謳って安心をお届けできるのですけど。

不倫発覚保険はバレた瞬間に絞った商品ですので、いつ終わるか想像したくもない不倫裁判については関与しません。

自動車事故ではないのですから、示談交渉も代行しません。

各自、がんばっていただければと思います。

でも、不倫発覚後の修羅場仲裁、慰謝料請求、離婚調停、親権交渉を一括で請け負うサービスなんて、そこそこ支持されたりしてね。

もうあったりして?