また到来しましたよ花粉症の季節が。まったく、呼んでもいないのに。
くしゃみ鼻水の原因がスギ花粉だかイネ花粉だかパッチテストしないと判明しませんが、何の植物由来かなんて実はどうでもいい。
要は花粉の粒子を体内へ入れずに症状を和らげたい。そのためにマスクには全力で頑張ってもらいたい、そういう本音です。
今年はワセリンを鼻の穴に塗りこむのが流行ってるみたいですね。でもスマートじゃありません。可愛い女の子には人前で出来ないでしょう、そんな恥ずかしいこと。
マスクがスマート化して本気出したらどうなるか、惚れても知りませんよ。
エアロゾル&ウィルスセンサー搭載
黄砂やpm2.5を認識できる粒子検知センサーを搭載したスマートマスクは、もう実在しています。加えてスマートマスクはハウスダスト、ホルムアルデヒド、タバコの煙、硫化水素、一酸化炭素など有毒なエアロゾル全般を遍く検出。
口臭センサー搭載
自分の口臭って普段はサッパリ分かりません。でもマスクすると口元がなんともいえない不快なニオイで満たされるんですよね。
スマートマスクは使用者の口臭を解析して、その原因を特定。歯垢か、歯周病か、舌苔か、臭い玉か、内臓由来かを絞り込んで解決策を提示します。
花粉センサー搭載
花粉症の方のためのマスクですから当然、花粉をキャッチします。何の植物の花粉が何割含まれているかを同定し、自分の生活圏で日々どれだけ花粉が飛散しているかを記録。例年に対して今年の花粉量を予測します。
さらにスギ、イネ、シラカバなどメジャー所の花粉症原因となる植物が近所にどれ位生えているか、一本一本の位置情報を衛星写真を解析してGoogleマップに表示します。
北海道や沖縄にスギの木が無いと一目で分かり、花粉症シーズンの疎開的な引っ越し需要掘り起こしにつながるのでアリさんやネコさん業者に特需が訪れます。
インフルエンザウイルス検出
マスク装着理由ベスト3へ確実に入賞するインフルエンザ。インフルを検出しないでスマートマスクは名乗れません。
空気感染するウィルスや細菌をシャットアウトできないマスクに価値なんて。ましてや防いだ侵入物の量を測定したり記録できないマスクなんて。
スマートですから、SARS、MERSコロナウィルス、エボラ出血熱にも対応。ジカ熱ウィルスを保有するネッタイシマ蚊が接近したらアラート音とバイブレーションで避難を警告します。
酒気帯び検査可能
飲酒運転で一発免停になりたくなかったらお酒を飲む前にスマートマスクを着けましょう。吐息の中に含まれるアルコール成分を検査後、数値化してお教えします。
飲酒検問で引っかかる基準値の呼気アルコール濃度0.15mg/Lをオーバーしたら直ちにけたたましいアラート音をがなりたてて宴会の席を白けさせてあげます。結果的に飲むお酒の量を抑えられる親切設計。
ピロリ菌検査可能
その呼気で検査できる細菌の一つに、胃ガンの主原因ともいわれる悪名高いピロリ菌が挙げられます。病院でピロリ菌の除菌をする際、胃の中で感染しているかを検査する簡単かつ最も精度が高い方法である尿素呼気試験は吐く息の二酸化炭素濃度を調べます。スマートマスクの出番ですね。
なお事前に特別な検査薬を服用してピロリ菌が出す酵素で尿素を分解させる必要がある模様。処方箋も出せない素人には扱えません。でもスマートマスクらしく検査性能は完備しています。医師の許可があればピロリ菌検査が可能という体面だけは守らせて下さい。
さらに酸素を供給して水中使用できる機能も欲しいですね。それが出来ると真空中でのスマートマスク着用も現実味を帯びてきます。宇宙空間でもつかえるマスク。スマートだ。スマートすぎる。宇宙服があればいいなんて野暮な声は聞こえない。なぜならそこは音が伝わらない真空中なのだから。