そろそろ投擲競技に新しい種目が欲しい、とお嘆きの世界1000万人の投擲ファンの皆様へ、全く新しい投げる系種目のご提案です。
砲丸投げ、ハンマー投げ、槍投げ等に続く新しい投擲競技。
投げた距離を測るスポーツには、重かったりボールのようなものが適している、でもまだオリンピックで使われていないもの。それでいて私たちに身近なもの。
あ、ひとつあるじゃないですか。あれですよ、ボウリングのボール。これまだ五輪では未使用ですよね。
ということで、皆さんもよくご存じのボウリングの玉を使用して競いましょう。
初めてボウリングボールを使う競技
一般的な投擲種目の勝敗判定は遠くへ投げた飛距離の長さですが、ボーリング玉投げも同じルールにすると既存の砲丸投げと非常によく似てカブッてしまうので、全く別のルールが考案されました。
本競技では飛距離に加えて、投げる方向の精密さも必要になります。それを測定するのは長い直線の板と、その一端に並べられた10本のこけしのような置き物。
ここでは仮に 、板をレーン、こけしをピンと呼びましょうか。
ボウリングボール投げ選手はレーンの端に立ち、もう一方の端に並べられた10本のピン群を狙ってボールを投げます。飛距離も、倒したピンの本数も、両方とも合算されて得点の対象になりますので、できるだけ遠くへ、かつ正確に1番ピンに当たるように投擲してください。
一発で10本全部一度に倒したら高得点なので積極的に狙いましょう。その上手い腕の振り方を讃えて、観客席から「ストローク!」と応援の歓声があがるでしょう。
惜しくも数本残って次の投擲で全部倒したら、槍で見事に的を射抜いたかのような正確さを讃えて「スピアー!」の合いの手がお決まり。
一回につき1投または2投のアタックを1フレームとして、そうですね、10フレーム程度を1ゲームとしましょうか。少なすぎても、実力を計りきれませんからね。
かくして規定の数ゲームを実施し、最も飛距離とピン数の合計が多かった選手が金メダルです。
こんなに何十回もボウリングボールを投げて10本のピンを沢山倒すなんて個性的な競技はオリンピックにおいて現在、このボウリングボール投げ以外にありませんよ。
さらに選手私物のマイボール使用はもちろん、オリンピックならではの五輪マークをモチーフにした五色のハウスボールもご用意。よって手ぶらでの参戦も可能です。
「ボウリング」という競技の噂
ところでこの最新競技「ボウリングボール投げ」と非常によく似た遊びが昭和時代から普及しているそうですが、ご存じですか?
一般的には、「ボウリング」と呼ばれているらしいですね。名前もよく似ています。
なんでも、ボウリングボール投げで使われるものと同じボウリングボールを使ったゲームだそうで。
ボウリング…一体どんなルールなのでしょう。まさかこれだけ独創的なボウリングボール投げに似通っているとも思えませんし。
全国にボウリング場という実際にボウリングを有料で遊べる施設があると聞きました。
今度、ボウリングボール投げの練習の合間に行ってみようと思います。
くれぐれもボウリング場でボウリングボール投げの練習は絶対禁止ですよ。
今更ですがボウリングボールを遠くまで投げるのは、危険ですからね。