にわかに、いや今や大きなうねりとなって今期アニメの視聴者のIQを削りつつも展開に注目する「けものフレンズ」略して「けもフレ」が説明つかない謎に満ち溢れています。ケモナーも
推理モノだとかシュールギャグとか、そんなチャチなものじゃあ決してありません。もっと人類の深淵を覗き込むような何かを感じる。各話放送終了後に#けものフレンズ考察班というタグがタイムラインを埋め尽くしてもなお真実に辿り着けない。
まもなく第6話が始まりますが、ここで第5話までの考察ポイントを7つピックアップしてみました。
1. かばんちゃんの正体
唯一の人間のようなキャラで主人公の「かばん」。第1話でサバンナに登場、いや発生? するも記憶喪失であり過去は不明。ただ、他のフレンズより卓越した知能を誇り、ヒト並の知恵を発揮するジャパリパークでは稀有な存在。
中身が謎なカバンを背負い、片方に羽のついた帽子がトレードマーク。おそらく女性と思われるが「ボク」と自称し中性的な顔立ちもあって断言はできない。自分の正体を求めて図書館を目指すジャパリパークの旅をスタート。
2. 絶滅というキーワード
「絶滅していなかったのか」というツチノコのセリフなどで断片的に醸し出される絶滅というキーワード。レッドリスト登録されている絶滅危惧種のフレンズが多かったり、かばんちゃん以外にヒトの生存を示唆する手がかりがほぼ皆無なことから、人類が絶滅したディストピア世界の可能性が考察されています。だんだんと闇が深くなってきました…
ツチノコ「あいつ、絶滅していなかったのか」かばんちゃんは全滅したと思われていた人類種の可能性が高い。けものフレンズが人類終焉後の遥かな未来を描くポスト・アポカリプスSFにしてポスト・ヒューマンSFであることはほぼ確定かと。 #けものフレンズ #けものフレンズ考察班
— kemofure (@kemohure) 2017年1月31日
また、すでに絶滅した動物をフレンズ化して復活させているとの考察も。実際に絶滅している動物のフレンズは目にハイライトが無いなどの描き分けも施されており、ジャパリパークにはノアの箱船的な役割が秘められているかもしれないですね。
3. 終了したゲームアプリとの関連性
けもフレには、かつて同名のソーシャルゲームがありました。アニメ開始の約1ヶ月前にサービス終了となりました。まるでアニメ開始に合わせたかのようなアプリ終了のタイミング。荒廃したジャパリパークの世界観から、アプリ終了後の世界を連想させますが、はたして。
ソシャゲでナビゲーターを務めるミライ(cv.内田彩)とアニメの方主人公で記憶喪失のカバンちゃん(cv.内田彩)
— なまおっぱいフレンズ (@yuyu_extremists) 2017年1月18日
同じ帽子を被ってる
ラッキービーストが帽子を見て反応してたしゲームの世界とつながっている事は確か
#けものフレンズ考察班 pic.twitter.com/mI4Jjvg1wK
4. 目的地の図書館
かばんちゃん御一行は図書館を目指しますが、そもそもそこがどんな場所なのか謎のまま。図書館で調べる、読む、ではなく「教えてもらう」「聞く」といった違和感を覚える使われ方をしていることから、少なくとも本を読む一般的な図書館のイメージとは異なると考えてよさそうです。
そしていまだ伝聞の域を出ない「はかせ」の実像。フレンズにあるまじき文明の知恵をフレンズに与える存在のようですが、人かフレンズか、あるいはボスのようなAIロボットか。いずれ図書館に辿り着いた時、明らかになるでしょう。
5. フレンズ化という現象
そもそもフレンズとは何か? 今のところ、一つの種族について同一の個体は一体づつしか登場しません。その全てが見かけ上はメス。動物だった時の記憶を保持している者もいるし、どうも怪しいのもいる。
動物の擬人化と一言で片づけるには疑問点が多すぎるのです。動物本来のケモ耳とは別に、普通の人間の耳が付いているというコスプレ感。サンドスターという謎物質がトリガーとなってフレンズ化するそうですが、その詳しいメカニズムは全くもって未解決。
6. ジャパリパーク固有の謎な存在
サンドスター、セルリアン、ボス(ラッキービースト)。ジャパリパークの固有名詞が、どれも謎に満ちています。
動物がサンドスターという謎のエッセンスを浴びてフレンズ化するとのこと。キラキラとしたエフェクトが随所に登場しますが、その発生原理は不明。
フレンズを食べるらしいセルリアン。その理由、食べられたフレンズがどうなるのか、なぜカバンちゃんを食べようとしなかったのか。
かばんちゃんとしか話さないボス。フレンズから話しかけられても無反応。ツチノコからはラッキービーストと呼ばれていました。時折、唐突に明るい口調へ変わりパークガイドをし始める謎豹変。
これから徐々に解明されるかもしれないし、最後までブン投げられたままだとしても不思議ではありません。
7. エンディングの内容
けもフレの第2話以降、アニメのエンディングでは実在する遊園地廃墟のモノクロ実写映像がスライドショーします。まるでジャパリパークがそうであるかのように。明るい雰囲気の本編に対して闇の深さを際立たせる暗い光景は何を意味するのでしょう。
でもそれもミスリードかもしれない疑惑。けもフレはサファリパークが舞台なのにEDは遊園地。ローマ水道橋は文明崩壊のメタファー? うっすらと映り込むフレンズらしき影の意味するものとは?
けもフレ妄想。
— あわもーちか (@awamochika) 2017年1月25日
OPのこのカット、ボスはロープでサーバルちゃんは板…イカダでを作ろうとしている!?図書館にてヒトについて聞いた3人…なんとジャパリパークは島ごと公園になっており、ここにはもうヒトはいない!海の向こうに住むヒトに会うためイカダで漕ぎ出すのだ。#けものフレンズ考察班 pic.twitter.com/5rdOKnjSGq
以上、第5話までのけものフレンズについて考察点を7つ選んでみましたが、これはほんの一部です。
文明の利器「バス」に対する各フレンズのリアクションの差異、現時点においてズバ抜けて真実に近いと思われるツチノコちゃん、ゲームとマンガにどこまでリンクしているのか、もし全てが繋がっているとしたら導き出される結論は…
けものフレンズ第6話も目が離せませんね。
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