着服って言葉がヌルいんですよね。
正真正銘の窃盗なのに、なんだか言い訳次第で逃げ切れそうな隙を伺わせます。
万引きとか借りパクみたいにね。
着服した人間は犯罪者です。
売上金や国民の税金を盗むなんて全く許しがたい。
着服は横領とも呼び、厳密には違いますが、似たような使い方をされます。
どちらも盗んだことに変わりはありませんし、呼び方を変えて罪の重さが変わることは許されません。
この道のプロに刑事罰はお任せするとして。
そんなにも着服したいのなら、ガチの犯罪者になる前に好きなだけ着服していただきましょう。
着服には文字通り服を着るという意味もあります。
他のお客様のご迷惑にならないよう自己責任で、試着室に籠城をお決め込みください。
くれぐれも犯罪に繋がる着服に気をつけましょう。
一見普通のトレンチコートでさえも、ハダカにそれ一枚だけ着て外に出てはおまわりさんに捕まることもありますから。
風の強い日に、風評被害的な意味で。
誰がどう見ても、ああこの人ってお金にまみれた人生を送ってるんだな、と思われたい方にオススメ。
この開き直りシャツを着て競馬場やパチンコ店に出入りするのもアリですね。
愛憎入り混じった様々な視線を体験できます。
本当に金品を着服したら、愛が抜けて憎の視線だけが永遠に刺さり続けることをお忘れなく。
いくら億万長者に成り上がりたいからといって、やっていいことと悪いことがあります。
合法と違法の間のグレーな商売ほど高い利益が出る、みたいな意味の嫌な言葉を残したのは誰でしたっけ。
せいぜい億万長者が服を着て歩いているような、ただの善良な人であり続けて欲しいものですね。
本人と周りの人と世界平和のために。
分かります。
いえ、お金を着服するクズ野郎の気持ちは分かりませんが。
仕事はイヤという意思表明。
たいへん正直でよろしい。
その正直な気持ちをストレートに辞表届へ書き殴って構いません。
でもきっとお金を着服したい気持ちも本物でしょう。
業務を架空発注してでもお金がほしい、そのヨコシマな気持ちを込めて。
ペイントソフトで「着服したい」と書き殴った画像データを送ってオーダーメイドTシャツを発注してからでも遅くはありませんよ。
金持ちになりたければ、金持ちと友達になれ。
お金持ちの間では常識の法則です。
元ネタの行動を本当に実行すると、ダイレクトにセックスアピールできます。
回数券の返金を装って着服する行動力があるなら、このくらいカンタンですよ。
トランクスという下着にプリントされてますし、同じ性癖をお持ちのお金持ちへ向けてシャレにならない訴求力があるでしょう。
札束のお風呂に入って、さぞカラダも火照ったんじゃありませんか。
例えば札束の扇子なんぞでも使ってあおいだら涼しくなるんじゃないですかね。
いつも市民からの徴収金を改ざんして、さぞお疲れでしょうし。
札束で他人の頬をビンタするシチュエーションにもお使いいただけます。
せっかくお金をこっそり強奪したんですから、見せかけの豪華さだけじゃなく服の内側にも設備投資しましょう。
あ、心の内面を綺麗にするとか、自分への投資(笑)とかそういうのは、公金を着服するような人に期待していません。
現行法においては、よほどの多額を着服したのでなければ、生命活動を続ける自由は認められているようです。
給与を水増しして着服しようとした人は、誰かに後ろから刺されても文句いえませんね。
大事なお金に執着するのは勝手ですが、大事な命が惜しくなければ防刃ベストにもお金をかけましょう。
あと多くの女性にちょっかい出すような、性欲が服を着て歩いているダメ男もせいぜい夜道に気をつければいいと思います。
もう着服しちゃってて、まだバレてない人。
今から刑務所に入れる準備をしておいたほうが安心できますよ。
これまで着服してきた積立金や管理費、職場の親睦会費、子会社や外郭団体との架空の循環取引の数々を忘れた頃、ぽっと明るみに出ます。
その時、ここで上げた7つの着服アイテムの一つとして持ち込む自由は与えられないでしょう。
Xデーの朝がやってきても平常心でいられるように、いつでも胸元に牢獄のイメージを。
刑務所に入ってる柄の服を着られるのは、刑務所に入っていない今だけ。