もう、フローリングに溢れた水を拭かない理由なんて要りません。
フローリングに限らず、どこに水をこぼしたって条件反射的に拭き取るべきなのは子供だってわかります。学校のイジメやマスコミの捏造、組織の汚職と同じく見過ごしてはいけない問題なのです。
さあ今日から床にこぼれた水を速攻で吹き去りましょう。この世から、びちゃびちゃに濡れた床を根絶するのです。
床の水を拭かない人は悪、と声高々に断言しましょう。
1.水を拭くのは当たり前だから
当たり前。真っ当。この感覚を共有できるかどうかで、一生一緒に床の水を拭いてくれるかどうかが決まります。
当たり前のことを当たり前にする。いつの間にやら、それが難しい世の中になってしまいましたね。
拭くべき水を拭かないことが当たり前の人とは、残念ながら共存は難しいでしょう。
2.マナーだから
友人の家にお邪魔して、リビングルームの床に水がこぼれっぱなしになっているのを見たら、どう思いますか。それを一向に拭こうともしない友人。
この人、頭がおかしいんじゃないか、と心に思っても決して口に出してはいけませんよ。人としての礼儀ですし、マナーを守りましょう。
マナーを守れていないのは残念ながら友人のほうです。もし自分なら、ママ友も親戚も呼べません。
フローリングの水を拭かない友人とは、今後の付き合い方を考え直したほうが良いかもしれませんね。
3.水垢の処理が面倒くさい
水は蒸発したあとミネラル分を残します。これが水垢。フローリングにこぼれた水も例外ではありません。
水垢は放っておくと白い跡になって固く堆積します。洗い落とすのがとても大変。少なくとも、床にこぼれた水を拭き取る簡単さに比較したらずっと。
乾いた布巾、いいえ、多少湿った雑巾でも構いません。さっと一拭き、時間にして一秒足らずの手間を惜しんで後々になって苦い表情で水垢の処理をする人になりたくはありませんね。
4.赤ちゃん、子供、高齢者がいる
ツルツルのフローリングに水が溢れていたら、ちょっと足を滑らせただけですぐ転倒してしまいます。
足元の動きに不安がある子供や高齢者だとなおさら。赤ちゃんなんてもっての他。危なくて仕方ありませんよ。
5.なんか不安で落ち着かない
だいたい家の中でそこら辺に水が撒かれてたら、気持ち的に落ち着かないったらありゃしない。理屈じゃあない。
床というものは、何もないか物が置かれているかのどちらかであって、液体が勝手に水たまりを作って良い場所じゃないんです。
6.仕事だから
この世には便利な理屈がありまして。
「仕事ですから」と一言いえば、大抵の人は納得します。納得しないのはパパと休日に遊んでくれる約束をした年端もいかない子供、彼氏と休日にデートしてくれる約束をした年甲斐もない彼女くらいのものです。同列に見えるように並べましたが、他意はありません。全国の彼女さんは誤解なきよう。
7.仕事じゃないから
水を拭かない業務をしていないなら、水を拭くことに何の躊躇が生まれるのでしょうか。 仕事だから水を拭く、と矛盾しているようにも思えますが両立します。
百歩譲って「フローリングにこぼれた水を拭かないで見守り続けるだけの簡単なお仕事」をしているとしましょう。
そんな仕事はハローワークにも求人サイトにもコネやツテにも存在しません。この仕事はフィクションであり、実在する人物や団体とは本ブログを除いて一切関係ありません。
でも、でもですよ。万が一ということがあるんです。水を拭かない仕事なんて絶対に無い、と高をくくってたらね。
そのうちフローリングに溢れた水をうっかり踏んで靴下を濡らしゲンナリさせられる程の冷や水を浴びせられるに違いないですから。