なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

ゲームで到達したら特別に嬉しいレベル7選


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ゲームのレベル上げには中毒性がある。

レベルが1上がるたびに快感を得られる。敵を倒して経験値を稼ぐのはレベルを上げて快感を得るため。大量の経験値を得られるレアモンスターを仕留めて数レベルも一度に上がると更に嬉しい。

Lv2

記念すべき最初の一歩。すべてはこのワンナップから始まった。レベルアップのファンファーレを最初に聴く瞬間であり、各種パラメーターの上昇でザコ戦闘が楽になった実感が湧いてくる。

特にHPが低い序盤は上限が数ポイント増えただけで余裕が生まれ死ににくくなり、レベル2にして早くも俺TUEEEEE感が気持ち良い。

Lv10

レベルアップでステが強化されるペースが段々掴めてくる頃。初の二桁台に乗って安定したバトルに余裕ぶっこいてて時々ザコに全滅させられる慢心誘発レベル。

このレベル10くらいになると次の街へ到着しており、初期装備を脱して一回り強い武器防具を入手しているはず。新しい呪文魔法の一つ二つを覚えていて、増えにくく全然足りないMPに頭を悩ませ始める。

Lv20

レベル20に達した辺りで物語の全体像と、ゲームにおける目的や目標が朧げに把握できてくる。仲間も充実してきて便利な乗り物をゲットするクエストに挑戦中。

所持しているお金にも余裕が出てきて、次に買い替える装備をどれにするか考えるのが楽しいレベル。ストーリー分岐やお使いミッションも増えてきて、もしかしたら全体を通して一番ワクワク楽しい時期かもしれない。

Lv50

いよいよ物語も中盤を越えて、クライマックスへ近づいてきた。ラスボスの姿もはっきりしてきたし最強装備を揃えるために本筋と無関係の難関ダンジョンを攻略しているかもしれない。

効率の良いレベリング場所を見つけて入り浸り、最強魔法を習得するまで経験値稼ぎを続けるプレイもアリだ。レベル50という節目は確かに強いが、最終局面を乗り切るには今一歩足りなくて不安を感じさせる。さあどうなる、勇者の俺。

Lv77

いえーいラッキーセブンだぜーステータス的にはいつものレベルアップと違わない上げ幅けど何だか特別に感じて嬉しいぜ。せっかくだしレベル77の時だけファンファーレ効果音がいつもと違って豪華だったりするサプライズ演出があっても良さそうなもんだ。

数字の7並びに意味はないけど、実際のプレイではこの位の高レベルでラスボスを撃破してゲームクリアすることが多いのでは。エンディングへ到達するに十分な戦力を備え、これ以上にレベル上げするための多大な労力を考えるとこの辺で手を打ってもいいんじゃないか、と逡巡させる現実的なレベルの目安が77。

Lv99

もうとっくにゲームクリアは一度二度してて魔法も全て習得済み。アイテムもほぼコンプ完了。キャラのレベルはカンストのLv99。もうやることないんじゃないの? と傍から見てたら思わざるをえないレベルだけど、やりこみ要素が高いゲームは中々終わらせてくれない。

ラスボスより強い裏ボス、ラストダンジョンより深くて難しい裏ダンジョン、それらを全てクリアして得られる真の最強武具。レベル99でしか到達できない高みを目指して、マゾい経験値稼ぎは続く。

Lv999

レベル99でクリアできるゲームのレベル上限が999まであるとしたら、普通のプレイヤーならそんなゲームバランスにした開発者の神経を疑う所。が、致命的なバグでもなければ理論上不可能なレベルでもないとしたら。究極のやりこみプレイヤーは、そのゲーム内で最も特別な領域に到達するまでプレーを諦めることはない。

斯くして攻撃ダメージやHPではなくレベルの上限が999とか9999などと非人道的な設定が全プレイヤーへの挑戦状として機能する。真のラスボスはゲーム内の最終ボスでも小林幸子でもなくゲームメーカーのプロデューサーだったというオチになる。そこまで分かった上で最後までプレーしてゲーム内の全ての要素をコンプリートしたら、きっと特別に嬉しいに違いない。