なんななナンセンス

益体もないナンセンスなことを、ある程度は掘り下げて考えた

ソーシャル孫の手で痒みの辛さを共有しよう


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冬ですねえ。 おお、寒いさむい。

さむいとしもやけになっちゃいますね。

手首とか足首は特に敏感。 男性にも保湿クリームはおすすめです。

たとえしもやけを完璧に防げても、全身のどこがかゆくなるかわからないのが冬。

加湿器のない室内は暖房でカラッカラですし。

お風呂上がりに肌水を忘れようものなら大変。

爪で掻いてみみず腫れになった患部の見た目を、ファンデーションでごまかすなんてことしたくないに決まってます。

弱酸性で敏感肌な皆様に。

ソーシャル孫の手は、残念ながらあまりお力にはなれません。

これを使ったからといって体質は改善しません。

乾燥肌も治りません。

所詮、孫の手ですから、痒いところを掻くだけです。

しかし、普通に掻くだけでは終わらないのが、ソーシャル孫の手の素敵ポイント。

体の痒い所に、物理的にも承認欲求的にも手が届きます。

かのアットコスメを圧倒するほどに。

今、明らかに言い過ぎましたので、謹んで撤回の上、訂正いたします。

圧倒、のところを、凌駕、に。

いつ、どこを掻いたか履歴を残そう

最後に掻いたのは身体のどの辺りですか?

昨日は、どのあたりを掻きましたか?

答えられる必要も意味もありませんし、覚えておくほど重要な記憶ではありません。

ナンセンスに近いですね。

わざわざ我々が脳の容量をさいて保持するまでもない類。

そんな瑣末な痒み情報を専門に扱うことこそが、ソーシャル孫の手に割り当てられた社会的役割です。

わざわざ孫の手を使う場所ですから、背中など体の後ろ側が多いでしょうね。

具体的に背中のどの部分を掻いたのか、孫の手の傾き角度と動作の加速度を元に特定します。

さらに手の先に備わった接触センサーが働いて、肌との摩擦量を積算していきます。

あらかじめ入力しておいたユーザーの体質情報とあわせて、皮膚がどれだけ赤みがかっているかを推定。

ソーシャル孫の手専用サイトにログインされますと、全身の痒み跡を美麗イラストでご確いただけます。

赤みが引いて元の肌色に戻るまでの日数も、無駄に蓄積されたビッグデータの解析によって推測。

「かゆみをオープンに管理する」という発想に基づいて開発された、次世代を感じさせる孫の手。

それがソーシャル孫の手のコンセプトです。

測定対象に例外は決してありません。

とても人前では話せない、デリケートゾーンを掻いた跡でさえくまなく記録。

あくまで自信の問題ですが、かゆい所には手が届きます(2回目)。

「かゆいね!」ボタン

ソーシャルネットワークに欠かせないアクションボタン。

もちろんソーシャル孫の手にも実装されています。

しかも物理的に。

位置としては、孫の手を握りながら押せる柄の部分です。

痒いところを掻いた時に、ボタンを押すと「かゆいね!」がカウントされます。

この情報は、ソーシャル孫の手専用コミュニティサイト「まごのて!」に反映される他、Facebookの「いいね!」ボタンとも連動。

なんと「いいね!返し」に相当する「かゆいね!返し」も可能です。

やり方はまず、もち肌の可愛いあの娘がベッドの中でソーシャル孫の手を使ってカラダを掻いたとします。

掻かれた部位など詳細な情報がSNSに自動投稿されます。

「デリケートな所がかゆいなんてつらいね・・・」と共感したフォロワーがブラウザから「かゆいね!ボタン」を押しました。

すると、もち肌可愛い娘が持っている「リアルかゆいね!ボタン」に内蔵されたLEDライトが発光して、かゆいね!されたことをもち肌っ娘に伝えます。

お布団の中でボタンの点滅に気付いた餅肌娘は、私が痒いことに共感してくれて嬉しいっ、と「リアルかゆいね!ボタン」を押します。

瞬間、フォロワーのタイムラインに「あなたのかゆいね!が両想いになりました」と露骨に流れます。

夢にまで見た餅娘との両想い。

張り裂けそうな胸に突き刺さり、ソーシャル孫の手ユーザーにトキメキが生まれました。

ツイッターだろうとフェイスブックだろうと、ユーザーの感情に訴えてなんぼです。

まがりなりにもソーシャル機能を謳ってるなら、恋心のひとつくらい生み出せなきゃね(挑発)

かゆみをアピールして美味しい立場を楽しむ

もちっ娘がボタンを2回押せば、かゆいね!も倍返し。

かゆみを倍にしても、100倍にしても、かゆいものはかゆいんです。

ならいっそ、いかに痒くて掻いているかをアピールし合いましょう。

誰かが痒いと話しているのを聞くと、なぜかこちらまで痒くなってくること、ありますよね。

痒い本人がそれを知ると、これまたなぜか(やったねっ)と心の中で嬉しくなります。

オイシイって思えくるというか。

屈折してるかもしれませんが、みんなに共通する心理でもあったりするのではないでしょうか。

もち肌娘・・・

かゆくて、おいしい・・・

かゆ・・・うま・・・