眠気をカフェインで飛ばすより、運動したほうが健康的。下に行くほどハードで効果的になる。ついでにメタボも生活習慣病も吹き飛ばそう。
そしてスリムな体形に生まれ変わり、フェイスラインもシュッとしてイケイケになり、異性にもモテて、収入も飛躍的に増え、札束の風呂に入って両腕に美女を侍らせ、ついにはB級雑誌の裏表紙を飾ろう。
ストレッチ
身体のどこかを曲げたり伸ばしたりするだけ。ストレッチは立ってても座ってても寝ててもできるカンタン眠気覚まし方法。授業中や会議中に机の下で手や足をぐねぐね動かしている人は多いはず。血行が良くなり、身体も柔らかくなる柔軟体操は万人にオススメできる眠気覚まし対策だ。
散歩
座っていて眠くなるなら、立ち上がって歩き出せばいいじゃない。散歩といっても外に出る必要はない。廊下や使われていない部屋の中をぐるぐる行ったり来たりしよう。ウォーキングも30分続ければ身体も頭も覚醒する。どうせみんな眠くなるんだから、授業も会議も始めからみんなで散歩しながらやればいいんじゃないかな。
階段昇り降り
階段は効く。1階から5階までノンストップで昇るだけでも心臓はバクバク、脈はドクドク、頭はガンガン、足はパンパン。やや運動不足なだけかもしれない。5階程度じゃ呼吸や脈拍が変わらない人は10階、15階と高みを目指して、逆に3階くらいで疲労により足が上がらなくなってゼーゼー肩呼吸してる人は無理しないで。多分もう眠気なぞ吹っ飛んでおり、医者が注意するような急激な運動に相当しているはずだ。
スクワット
過去1年以内にスクワットをしたことない、という人って地味に多いのでは。学校で運動部に入って筋トレしたのが最後なんて人には、きっと眠気覚ましにスクワットが効果的かもしれない。単に上体を真下に落としてはいけない。膝への負担を軽くするため、足を曲げたときに膝がつま先より前に出ないように、少し恥ずかしいかもしれないがお尻を後ろに突き出す形にしよう。腰をぎっくりさせないよう、背筋は弓なりに反って。人前では恥ずかしいなら、誰もいない給湯室や階段の踊り場、トイレがオススメ。
懸垂
実は使い方次第で上半身を総合的に鍛えられる万能エクササイズの懸垂。どう握っても前腕で握力がつく。逆手で上腕二頭筋をピンポイントで刺激し、握る場所を広くとって順手にすると背筋に効く。ぶらさがったまま太ももを上げれば下腹部の腹筋に大打撃だ。社会人的には昼の公園で鉄棒にぶら下がるわけにはいかない。オフィスを見渡し、ぶら下がれそうな突起を探そう。扉の上枠によく1~2cm程度の出っ張りがある。非常階段が鉄板を重ねたタイプであれば裏側から掴めるはず。誰もいないトイレで個室ドアの上に渡されたスチール棒を掴めそうなら、それもアリだ。
シャドーボクシング
真似事でもいい。片足を前に踏み出し、両手の拳を顔の前に構えてシュッシュッとパンチを放ってみよう。左でジャブ、右ストレート、ワンツー、一発一発はそれほど労せず簡単だ。これを1秒も間をあけず連続で3分、いや1分でもいいから続けてみてほしい。みるみる体温と呼吸が上がってくるはずだ。眠かった記憶は最早なく、気づけば目の前に現れた架空の対戦相手をいかにノックダウンするか夢中になっている。男女問わずスーツ姿でボクシングに没頭する姿は、意外とカッコイイ。シャドーボクシング中を目撃されたら社会的に抹殺される立場の人は、誰もいないトイレを狙おう。ここには正しい打撃フォームを確認できる鏡も設置されている。
妄想
最後は運動系といっておきながら一見、微動だにしない「妄想」。だがちょっとまってほしい。例えば運動なんてできない授業中や会議中に睡魔が襲ってきたらどうだろう。手の甲をつねるのも悪くないが、もっと強力にして確実な本能的手段を試してからでも遅くはない。紳士も淑女も、自分が興奮するシチュエーションのエッチな妄想を全力で駆け巡らせよう。目が充血して耳まで真っ赤になるくらいのバレたら恥ずかしいシーンを頼む。男子は下半身に全身の血が集結し、発言を求められても立ち上がることはできない。ある意味、これもシャドーボクシングだ。カロリーも消費するし、内科的には運動と呼んで差し支えない。女子なら急激にしっとりしてくるインナーの着替えを心配する頃には睡魔もドン引きしていることだろう。
以上、7つの眠気覚ましを適材適所で生活に取り入れて、立場の悪化を防ごう。このブログをわざわ読みに来るほど有望な人材が、居眠りなどで将来を棒に振ることはあってはいけない。もっと自信をもってエクササイズで眠気を振り払い、最終的には妄想に励もう。